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2009年4月18日

2009.04.18

誰が世界を変えるのか!!

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「誰が世界を変えるのか」という本があります。
ソーシャルイノベーションの事例を扱った内容ではあるが、これが、ビジネスの基本にも触れ、中々、面白い。
様々な変化を止むを得ず、積極的に、流れの中で、実現し、新しい変化を創り出した人々の記録でもある。
・ブラジルのAIDS患者の劇的な低下に関わった人々
・ギャング、麻薬密売人などが横行した町ボストンを住み易い普通の町に変えた牧師達
・貧困のバングラディシュの人々を救うために救民のための銀行を作った経済学者
・小さな障害者支援団体を国の行政までを動かすまでに発展させたNPOメンバー
・娘の死から全米の飲酒運転撲滅に乗り出した母親

通常のビジネスイノベーションとは違う地域住民、下層社会、障害者、社会的弱者などの関係者を中心とした成功事例ではあり、地域活性化などを目的とした地域コーディネータを担う?自分にとっても非常に感銘の深いものではあるが、この本での興味ポイントは、ちょっと違っていた。
以下の内容がビジネスアプローチの点からも、極めて示唆に富む指摘があったからである。

①ティッピング・ポイント(転換点)という面白い現象
あるコミュニティでのレベルアップがスキルのあるメンバーが5%で大きく変わる。
例えば、麻薬や盗みなどのトラブルの多い地域でも、良識ある中流家庭が5%となると住み易い町に変化して行く など。ただし、この数字が5%以上となっても、それ以上の変化はない。

②ストレンジアトラクタという不可思議な動き
複雑系を形成するルールの1つとして、群れの行動パターンが3、4点のルールに支配される。
例えば、群れを組む鳥は、
他の鳥と最小距離を保つ、近くの鳥と同じ速度を保つ、群れの中心方向に進むの3つのルールで行動することになる。これは、集団となった人間でも同じようになる。
複雑系では、関係性が極めて重要な要素である。

③レジリエンス(復元力)
大きな変化を経験しても、元の状態を保つ能力。
ある国、社会、コミュニティでも良いが、外部的な要因で、体制、ルール、機能を変えても、本質的な志向、動きは
内在される。企業が事業転換を図っても、その企業風土を変えられず、苦労することに通じているのでは。

④フロー体験
人の創造活動、などで、心身が完全に機能して、全能力が発揮されている状態。また、これは、集団の中での目的、目標が共有される場合にも、発生するとのこと。

いずれも、ビジネスの世界のようなやや、限定された人々の関係性よりも多い社会的活動に対しての現象である。であれば、ビジネスの中での活用は、更に容易になるのでは?
中々、示唆の多い本である。是非、ご一読を!!!

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