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2009年6月13日

2009.06.13

生産管理へのシステム化に向けて

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我が家のさつき?も満開です。

滋賀での生産管理関連テーマの研究会も、今月で、3回目となった。

現場ニーズに合わした生産管理システムの追求が今年のテーマである。
参加メンバーからの質問も、多くなり、良い調子である。

今回のテーマは、業務効率化に向けた生産管理システムのアプローチ

事例はN機械㈱様です。
年商約4億円、従業員50名ほどの鋳物加工をベースとする機器部品の製造、加工会社です。
システムをまとめたNさんとシステム構築をしたU社長から生産管理システム導入のポイント、導入時の苦労などについて、2時間ほど、話を聞いた。
結構質問も多く、参加者には、それぞれの気付きがあったのでは、と思う。

①導入のきっかけ
システムが15年以上前に構築され、その時の、ベンダー会社もいなくなり、更新も出来ない状態。また、導入されているパソコンも、かなり古く、現WIN系へのデータ移行も出来ない状況であった。現場では、EXCELベースで、とりあえずの業務には支障ない形で進んでいるものの、ハード入れ替え含めた早急な対応が必要であった。

②導入検討
まずは、パッケージか?システム構築か?の選択があったが、単にパッケージ導入をするには、個人的な業務依存のため、全体をまとめる人とシステム構築の同時並行作業が必要であった。このため、この規模に慣れているU社長のコーディネートへの期待も含めて,支援することになった。

③システム化概要
現在の新システムでも、経理、販売は別で動いており、今回は生産工程中心の構築である。在庫管理、原価管理も旧システムのままであり、全社規模での生産管理システムになるには、あと数年は必要では?と思われる。

④構築上のポイント
今回、メンバーにも参考になる点が、いくつかあったと思う。

1)全社レベルでの問題把握
3ヶ月ほど、関係部門毎のブレーンストーミングを実施し、「何が問題化?何が困っているのか?」を洗い出し、優先付けを実施したこと。
⇒出来れば、このレベルで、業務フローの見直しと経営レベルでの課題、目標設定まで行けば、良いのであったが?

2)効果の出そうなシステム化から全体への推進
とりあえずは、図面管理システムが極めて非効率な状態であり、これを新コピー装置の導入を図ることにより、生産工程に絡んだ図面管理システム化とした。
このための図面作成効率アップと適切な図面配布が可能となった。
⇒まず、早めに導入の効果を見せる点では、非常に良いアプローチであった。

3)現場業務の見える化(工程管理、発注管理など)のためにBOMの再構築を実施
旧システムでは、単なる部品表であったが、スケジューリングの効率化含めて、工程順序、構成品データ(中間製品化)を加えた新BOMを全面作成(約6000ほど)
⇒これは、中々、大変な決断である。

4)現場実績のリアル管理
日報作成については、工程管理の全社把握、顧客への対応力アップなどの点から、タッチパネルタイプの端末を導入した。当初、現場からの反発があったようであるが、会社方針として、進めたが、結果的には、かなり好評のようである。
⇒会社全体の効果が、または、方針が明確であれば、社員にも、従わせることは肝要。

5)使ってもらうための工夫、対応
先ほどの現場端末の入力項目、作業指示書の徹底的な現場要求への対応を実施した。
⇒現場は保守的であり、今までのやり方が最善と思っている?ものであり、4)のような会社方針からずれない限りは、現場での使いやすさ、違和感のないインターフェースは出来る限り死守する。

6)今回導入の最大のポイント
今回はN機械のNさんがシステムのことはあまりわからないもの、社内のまとめを全て引き受け、業務上のトラブル、対応課題は、社内でキチンと対応したこと。
そして、経験豊富なU社長を上手く使ったことにあるのでは?と思う。社長には、申し訳ないが、システム屋が、全てをわかると言っても、業務の深さまでは、分からない。
今回は、NさんーU社長の絶妙コンビがスムースなシステム化の最大のポイントではないか?と思う。

多くの中小企業の生産管理システムの現状は、今回のN機械様と、あまり状況は違わない。1度入れたシステムは、ぎりぎりまで使う。そして、必要に応じて、入れていくため、全体から見ると非常にバラバラで、人のスキルとシステムの持つ能力を中途半端に使っている。もったいない話である。
ただ、今回のN機械の場合は、過去のことは別として、Nさんの頑張りとスキルアップで、上手く進化するシステムになるのでは、と期待している。
何処にも、Nさんのような人がいると、中小企業のシステム化ももっと進むのでは?と思う今回の事例検討会であった。

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