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2009年7月10日

2009.07.10

生産管理システム、頑張る企業とは!!

滋賀での生産管理テーマの研究会も4回目となった。

今回のテーマは、オリジナル生産管理システム開発と活用の取り組み。
基幹システムのほとんどを4名の室員で、自社開発した先進企業の推進者の方から2時
間ほど、色々とお話を聞き、かなり活発な質疑ともなった。
①会社概要
売り上げ52億円、従業員252名の油圧シリンダー製造の会社である。業界では、シ
ェアー2位を占めているとのこと。
以前は、大口顧客対応を中心としていたが、環境変化に合わせ、小口顧客をベースに短
納期化を図るという経営方針の大転換を実施した。当然、生産管理を中心とした基幹シ
ステムも再構築を進めた。
②システム概要
情報システム室長の構築上の基本コンセプトは、
・全体最適を考え、目標を明確にする。
・システム化効果の大きいサブシステムから優先順位をつけて、実施。
・自社開発を基本として、ものと情報の流れを一体化して、考える。
  パッケージは過去の失敗から使わない。
③サブシステム
・CAD/CAMシステム化
カスタマイズの容易性とサポート力の点で、CADSUPERで構築。これにより、W
ebでの顧客からの自動設計が容易に出来るシステム化が出来た。⇒Webでの強み
・Web化
3Dも含めた自動設計配信システム化を実現。顧客への情報提供と同時に、社内での製
造までのリードタイム短縮化を図った。
・工程管理システム化
販売管理システムとの連動、図面管理と部品表のリアルな連携、在庫管理との連動、原
価精度のアップ化など従来納期短縮、社内管理の面で、課題であった点の解決を図った。
・設計ワークフローシステム
標準品は、Webからの直接指示も含めて、自動作図から加工、組立て指示が出るが、
特殊品は、営業と設計部門での見積仕様関連での情報の共有化、負荷状態の認識、図面
作成の進捗管理などが必要である。このため、上司の決裁化より、設計のスピード化を
基本としたワークフローの実現を図った。
④成果と反省
これらのシステム化を優先順位をつけながら、7年ほどで、ERPレベルまで仕上げて
いる。
約4万社に及ぶ個別小口オーダーについては、現在1日で可能となった。当初の短納期
対応は十分実現できたと思われる。
室長からも後半に話があったが、営業支援システム化での納期のあおり、未売り上げオ
ーダーの明細化などは、営業メンバーからかなりの抵抗があり、活用までいたらず、同
様に、社外クレームシステムも品質部門からデータの精度の悪さから活用できないとの
不満などシステム部門が現場のニーズを十分把握せず、構築したシステムも出てきてお
り、反省しているとのこと。
⑤総括
今回のシステム構築は、全員で、4名のメンバーが逐次構築して来たとのこと。また、
年間のシステム関連費用の売上げ全体に占める比率も一般製造業の半分程度である。
人と費用の不足を嘆く情報システム部門も多いが、今回の事例は、全体をキチンと抑え
、優先順位を明確にして、中期的なアプローチをしていけば、かなりの成果の出る好例
では、ないかと思う。

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