« 2009年11月14日 | トップページ | 2009年11月28日 »

2009年11月21日

2009.11.21

ITで経営実績を上げるということは?

中々、厳しい環境であり、各企業経営者も色々な知恵が欲しいようで、セミナー、フォーラム、
展示会が結構、多くの参加者を集めている。
しかし、どうもITを徹底活用し、自社活動を一段と活性化して行くまでの大きなうねりにはなっていない。

日米の企業におけるIT活用のポイントも結構違うようであり、その投資目的でも、米国の場合は、
顧客満足度アップ、競争優位の獲得、新規顧客獲得など「攻め」のスタンスが明確であるが、
日本では、業務コスト削減、業務プロセス効率化、社員の生産性向上など「守り」の戦略が目立つ。
また、IT化のレベルも米国は既に、全社の全体最適をベースとするIT化に進んでいるのに比べて、
日本では、まだ、6割弱が、部門でのIT化に留まっている。米国の場合は、6割弱の企業が
全社レベルでのIT化を推進しており、業績への大きな差異を見せている。

しかし、IT化のレベルが業績に対して、どれほどの効果があるのあろうか?
これは、統計的数字でも、明確であり、売上高営業利益率の平均数字では、概ね、IT化レベルの
高い企業は低い企業に比べて7から10%も高いようである。

このようなIT化レベルの高い企業を「IT経営力」の高い企業と定義しているが、もう少し具体的
には、以下の8つのポイントで見るのも1つである。
①経営戦略とIT戦略の融合(経営戦略化)
②IT投資評価の仕組みと実践
③ITマネジメント体制の確立
④IT活用に関する人材育成
⑤経営戦略とIT戦略の融合(IT戦略化)
⑥標準化された安定的なIT基盤の構築
⑦ITに起因するリスクへの対応
⑧可視化による業務改革の推進

各社自身の状況は如何であろうか?
一度、経済産業省のIT経営ポータルにある「IT経営力診断」のページから自社のIT経営力
状況を調べるのも面白いのでは。

中小企業でも、頑張り力のある社長が健在の企業は、上記のポイントで見ても、中に、頑張っ
ている。
私自身も、支援したり、直接訪問し、実際の現場を見たりしているが、共通的に言えるのが、
■自社の経営課題の的確な把握と共有化
■自社の棚卸
 業務フロー、環境の把握とあるべき自社の姿へのアプローチとそのための組織の見直し
■全社レベルでの情報化の推進
 業務システムやWebサイト構築まで
■PDCA野組織的な運用、運営の実施
である。
そして、IT経営化を具体的に各企業で実施するには、どのようにすべきであろうか??
今回は、簡単に、流れだけを説明したい。
①まずは、社長の思い、経営ビジョンの見直し
  (環境変化の大きな時代である。再度見つめるべき)
②具体的な自社分析
  SWOT分析による自社把握、顧客、ニーズ、ノウハウなどをベースとした現状の事業領域
  の確認、バランススコアカードの戦略マップ化も有効である。
③新しい姿作り
  新しく必要と思う事業領域の確定。②をベースとする自社実現要因(成功要因)の設定
④アクションプラン作成
  上記をベースにIT成熟度、各ビジネス競争力をどのように実現していくのか?を3年ベース
  ぐらいで策定する。
⑤企画書の作成
  業務系実現をベースとする経営戦略企画書、IT化をベースとするIT経営企画書の2つの
  作成を行う。
⑥IT経営企画書をベースとするIT施策化
  様々なITソリューションを全社方針に沿って、如何に最適化実施をしていくべきか、を決める。

最後になるが、IT経営の実現は、「IT化と業務の一体化を目指す」ことである。
多くの中小企業の現状は、まだまだ、部門の効率性解決のためのIT導入であり、
業務の最適化、組織の見直しまでの意識は少ない。
今回のポイントをベースに、高いIT経営力企業を目指しもらいたい。

« 2009年11月14日 | トップページ | 2009年11月28日 »

最近のトラックバック

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ