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2009年11月28日

2009.11.28

IT経営への取り組み。その2

前回、IT経営化を具体的に各企業で実施するための、簡単な流れを説明したが、もう少し、
ポイントを説明したい。
社長の思い、経営ビジョンの見直しをベースに、SWOT分析による自社把握、顧客、ニーズ、
ノウハウなどをベースとした現状の事業領域の確認、バランススコアカードの戦略マップ化による
新しい姿作りを行います。

しかし、企業経営は様々な経営機能の組合わせで運営されています。
それぞれの経営機能の“ビジネス競争力”の総和が企業の競争力です。
多くの中小企業では、この総和という認識とIT活用が必ずしも、一致していない。

例えば、顧客を獲得するために、営業管理システムの導入を図る、在庫量を減らすために
在庫管理システムを導入する など。在庫管理の結果は、全社のビジネス競争力総和の
結果なのです。単純に、在庫管理強化のためのシステムを導入するだけでは、解決にならない。

■ “ビジネス競争力” は次の3つのカテゴリに分類できます
業務プロセス系ビジネス競争力⇒企業の直接的活動力
経営基盤系ビジネス競争力
IT基盤系ビジネス競争力

①業務プロセス系ビジネス競争力には、マーケティング力、新規開拓力、顧客サポート力
 生産力などがあります。
②経営基盤系ビジネス競争力には、経営戦略力、計数管理力、人材・組織力など
③IT基盤系ビジネス競争力には、IT企業文化、IT活用力、ITインフラ力など です。

これらのビジネス競争力の自社の実情を把握し、新しい姿作りに必要なビジネス競争力の
強化、方向付けがキチンと全社の共通認識化することです。
各ビジネス競争力は、相互関係、相互作用のつながりがあり、これにより、全社での効果的な
対応が出来ます。

■ 経営課題の実現は“ビジネス競争力”のレベルアップが不可欠です。
基盤系ビジネス競争力のレベルが低ければ業務プロセス系ビジネス競争力のレベル
は上がりません。

■ 各競争力の“成熟度レベル”をレベル0からレベル5までの6段階で定義することも
目標値設定、実現のためのPDCAの効果把握としても、重要なポイントです。

アクションプラン作成は、上記をベースにIT成熟度、各ビジネス競争力をどのように実現して
いくのか?を3年ベースぐらいで策定します。
業務系実現をベースとする経営戦略企画書、IT化をベースとするIT経営企画書の2つの
作成を行います。
IT経営企画により、全社レベルでの効果的なIT施策化が可能となります。
様々なITソリューションを全社方針に沿って、如何に最適化実施をしていくべきか、
を決めて行きます。

ここ数年のITソリューションの進化は、素晴らしい。ハードの高機能低価格化の進展も
ありますが、ソフトサービスも、Webを基本とする業務サービスの提供では、低費用で
高機能のものが多数出てきています。
業務サービスを月額費用で活用できるSaas、Paasや各サービスの連携までも提供
するベンダーなど。
ただ、担当レベルでSaasサービスを導入した企業の多くは、宝の持ち腐れ的に、結局
使われなくなっているようです。反対に、トップの認識、対応をベースに、全社的なレベルでの
導入を図った企業での成功事例は多いようです。

これら高機能化した「ITソリューションを上手く活用できるのは、業務の一体化を目指した
IT経営化への取り組みです。
多くの中小企業の現状は、まだまだ、部門の効率性解決のためのIT導入から抜け切れ
ていません。
今回のポイントをベースに推進すれば、高いIT経営力企業となるはずです。

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