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2009年12月5日

2009.12.05

IT経営の目指すもの

先週は、IT経営のセミナーを開催した。
100名弱の方が話を聞いた。
私の話に加えて、地元建設業A社とプラスティック製造業B社の社長から自社の取り組みについて、
夫々、お話をして頂いた。
・まずは、IT活用の誤解と本格的な活用への考え方について、理解したもらった。
多くの中小企業では、必要に迫られ、各業務ソフトを導入している。そして、それをIT活用と思われている。
部門での効率化はされるが、全社の流れから、それが、本当に、効率的なものか?
多分に、バラバラの人の動きと重複化したデータの流れが発生している、と思う。
・IT活用の基本は、自社の持つビジネス競争力(前回までの話で、業務、基盤、IT関連の3つ)の
相互活用にある。経営戦略がなされず、勝手に、各部門が活動すれば、人、もの、資金はバラバラに、
動くのみ。
・部門間連携を含め、ビジネス競争力を総合的に、上手く使っている企業は、部門内で勝手に、IT活用
を進めている企業二日して、その利益は2割から3割ほど高いとの調査結果も出ている。
その効果はあるのである。

A社の場合、現社長のITへの理解度はきわめて高く、10年以上前から、営業システム他の導入と
ともに、社内でのIT化と人材育成に積極的に取り組まれていた。
IT化の進め方も業務との連携を活かし、見える化するためのワークフローを中心とした導入は極めて
効果的な推進となっている。業務プロセスをキチンと整理するのが、重要であるが、中々、出来ないのが、
中小企業の実情である。これをワークフローを全社で、キチンと導入する流れを作れば、業務の見直し
とIT化の推進が同時に可能である。
また、7つほどの委員会やコミュニケーション重視の社内風土は「ITと業務」の関係を上手く図って
いる。正に、IT経営の基本に沿った進め方である。

B社の場合は、現社長の代になり、大きく変わった。
第1ステップは、社内の見える化への具体的な取り組みであり、それが生産管理システムの構築と
日次レベルでの作業状況の見える化である。そして、2年ほど前からは、経営数字の全社共有化、
見える化の実施である。これが、明確な経営スタンスとして、継続されている。
更に、凄いのが、材料の使用理論値と実績値を毎日管理し、そのズレを分析管理し、翌日の製造工程
に反映させる仕組みをITにより実現していることである。まさに、ITの徹底活用である。
その結果、毎日の限界利益率がキチンと判るのである。
しかし、この結果のポイントを社長は、ITを使う人のレベルにあると考えている。
ITを理解することが、現場力のアップになることを理解している。

セミナー終了後の挨拶でも、参加者から、よく理解できたとのお話が多くあった。
A社、B社のお話から身近な内容として、理解してもらったものと思う。
これを契機に、是非、IT経営力アップに取り組む企業が増えると、よいのであるが。

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