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2010年2月19日

2010.02.19

中小企業経営を定量的、可視化的に

昨日、4回ほど開催した中小企業向けへの経営戦略策定講座が終わった。
少しづつながらも、若い経営者の増加に伴い、勘と度胸のKDD的アプローチに変わり、今回のようなSWOT分析、バランススコアカード、戦略マップ手法などで、定量的、可視化的に経営を進めて行きたいこともあり、10名ほどであるが、熱心に、取り組んでいた。
少しづつではあるが、IT経営に近い取り組みの会社が増えているようである。

まずは、自社の事業分析が主である。
■事業ドメインとは、「企業が事業を行うために選択し、集中すべき範囲・領域」を示す
■自社の事業のあり方を明確にし、今後どのような方向性で戦略を立てるかの足がかり・スタート地点を示し、
 現状認識の一致を図る
■我が社の属する業界の、現在の特徴・業界での位置づけ(ポジション)を明確にする。
■現状での業界特性を考慮しながら、事業ドメインをまとめる。
■事業ドメインは、現状顧客・そのニーズ・自社の競争力の源泉としてのノウハウ(技術・生産性・
 人材等)の3つの要素にまとめて考える。
■この3つの要素から、我が社は現在どんな価値をどんな顧客に提供しているかを考える。
結構、多くの場合は、中々、ここまで考えていない。

更に、SWOT分析は、我が社の強みと弱みは何か?市場や業界にはどのような機会と脅威があるかを
分析する手法であり、
■強みと弱みは、事業ドメインに基づき、経営資源やノウハウ等の内部環境の状況と、競合関係から明らか
 にする。
■機会と脅威は、業界特性を考慮し、社会・市場等の外部環境の分析に基づいて行う。
■組織の強みと弱み/将来の変化に対する事業機会・脅威を検討する。

そして、新事業ドメインは、戦略的に顧客を絞り込み、「企業が事業を営むために選択し、集中すべき
 範囲・領域」を示す。
■SWOT分析の結果から合理的・戦略的に判断して新たな事業ドメインを決定する。
■事業価値の中身を再定義する。例えば、今までの事業価値(As-Is)のままでよいか?
 変えるのであればどう変わっていくべきなのか?を明確にする
■新事業ドメインを決めるには、新たな事業機会と自社のコアコンピタンスを最大限に活かし、脅威
 の影響を最小にできる「ターゲット顧客」とその顧客のニーズに基づいていることを明らかにする
この場合、「代替、顧客の再定義、ビジネスモデルの再編」など別な視点での対応も可能である。
■顧客に価値を提供しながら競争力のある企業となるためには、根本的に何をすべきか?
 あらゆる角度からよーく考える必要がある。

現状事業ドメインと新事業ドメインとを比較し、そのギャップを埋めるために何をすべきか?を考える。
■SWOT分析から抽出したCSF(重要成功要因)は、事業を成功させるための要因のうち、特に重要な
 ものをいう。その事業の成功に欠くことができない重要な要素をいう。
■CSFは独自のビジネスモデルの基礎情報となる。
更に、CSFを実現するために、具体的に、主要マネジメント要件の抽出を行う。 
■ビジネス・エクセレンス・モデル(これには、APQC他色々たる)の各視点を切り口として検討する。
■CSFの優先度の高い3つまでの主要マネジメント要件を検討する。
■それぞれの要件内に「実施すべき施策」を書き込む。
 すべての枠が埋まらなくてもよいが、必要・重要と思われる施策については漏れのないようにする。
これを具体的なスケジュールにまとめ、しかも、きちんとしたモニタリング(PDCAサイクル)を進めるため、
各CSFでのKGI(最終目標値)を設定する。

自社をキチンと見直し、それを共有化して、社員全員で、達成する。
今回は、その基本的やり方を学んだだけである。
明日からは、自社での推進を是非、してもらいたい。
もっとも、参加企業の数社は、既に取り組み始めている。
喜ばしい限り。

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