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2011年3月19日

2011.03.19

生産管理は企業の中核!

大企業はともかく、中小製造業の生産管理システムの取り組みは様々である。
特に、最近の「多種少量短納期」と言う顧客ニーズの大きな変化に対して、
生産管理システムの再構築へのニーズは高いものの、「改修レベルで済ます」
「改善レベルで少し良くする」「改革レベルで工場全体を変える」等など。
現在も、幾つかの企業の支援をしているが、経営トップの意識と思いで、
大きな差が出てくる。もっとも、「改修レベル」の場合は、ほとんど話はないが。

本文では、中小製造業経営トップとして、生産管理システム導入に向けて
考慮すべき点について、少し述べていきたい。

①生産管理システムへの再認識
生産管理システムは、工場全体の最適化のための仕組み創りであることの再認識
が必要である。環境の激変は間違いなく起きている。
その結果が「多種少量短納期」という顧客ニーズである。
システムを使用しているハードウェアが10数年経ち、システム変更をせざるを
得ない、が結構多い。何とか「改修、改善レベル」で済ましたいのが経営トップ
の本音かもしれないが。
しかし、「モノ作りのマネジメント」としては、単純に情報システムのみを
代えるだけで良いのだろうか?例えば、見込み生産から受注生産型に変えざる
を得ない状況で、組織、人の意識、業務の流れ、生産文化を大きく変えなくて
はならない。
「改修、改善レベル」では、結局、無駄な投資になる場合もある。
支援した企業の多くは、「個別部門の改善」を前提とした当初の考えも、
その後、「全社改革」に近い組織、業務の流れの最適化をベースとした
進め方に変えていただいている。

②「改革レベル」に向けて
まずは、自社現状と環境の理解が必要である。
・経営戦略のヒアリング(経営上の課題、今後の方向など)
・業務内容をベースとしたヒアリング(現場と管理の両面から)
・IT活用のレベル(現場含めてITへの対応力の把握)
また、プロジェクトの編成に向けてには、2つの重要な点がある。
・経営トップ含めた全社員の意識の統一化
 関係者数人がアッチこっちの人を説得しながらやるのでは、まず、
 失敗の確率が高い。中小企業では、経営トップのリーダシップが肝要。
・全社最適化への方向付け
 特に営業と生産部門間の意識合わせと協働化が必要である。

最近、営業力アップのためもあり、Webサイトの再構築の話も多い。
この場合も、Web化のための全社としての見直しを考えるべきである。
担当者数人に任せる経営トップがほとんどであるが、あまりにも認識不足。
実効あるWebサイトにしたいのであれば、Web戦略化し、全社レベルで
取り組むべき課題と思う。

③生産管理システム構築に向けて
従来の業務、運用ルールから大きなコンセプト変更が必要である。
・実績管理主体から計画管理への変更
・社内管理からパートナーも含めた総合管理化
・アナログ(人的管理)からディジタル(数値管理)への変更
・生産現場主体から生産管理主体へ
・データの内容のレベルアップ(適時的確な情報)
正確な課題の設定をベースとする進め方が必要である。
課題の本質を把握しているか?部門共通としての認識か?例外処理の対応に
なっていないか?効果はあるのか?等など
また、動かない生産管理システムの要因に、「マスターデータの維持不足」
「在庫管理の不十分さ」がある。先ほどの5つのポイントを具体的に
組織に活かすことが肝要でもある。

④パッケージ選定
最近のパッケージの機能の豊富さ、費用の少なさからは、自社向け開発よりも、
適正なパッケージの選定が有効と思われる。
そのためには、RFP(提案依頼書)を作成し、自社の今後の方向と新業務
に適合したパッケージを選ぶ必要がある。
ポイントの1つは、成熟したパッケージを選定することと思う。
その基準は、出荷本数、経過年数、バージョンアップ数の3点ではないだろうか。
成熟したパッケージはその機能、品質、安定度などで導入後の自社負担も少ない。
ある会社での選定では、パッケージ主体の各社提案であったが、2000万円から
7000万円までの見積価格に差があった。いずれも、採用はしなかったが。
また、くれぐれも安さだけでの選択は控えるべきである。安さだけで選定したが、
結局使えず、1000万円近い金を無駄にした会社もある。
多くの現場では、どうしても、今までのやり方に固執することがある。パッケージの
カスタマイズと言うのが発生するのであるが、これは、強力止めるべきである。
新しい文化を創るのである。コアな部分の場合は、止むを無いが、画面追加、画面
遷移変更などがあると1件で100万円レベルでの費用発生がある。

新生産管理システム導入は、新しい自社文化の構築の始まりである。慎重かつ大胆に、
全員で取り組んでもらいたい。

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