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2011年7月22日

2011.07.22

日本の衰退を垣間見る、「ふがいない僕は空を見た」より

今週は、ノロノロ台風のお陰で、佳境に入った生産管理構築の関連未対応、
大津市での新しい公共に関する未対応、等や電車での遅延による目的の未達成など、
結果的には、何も、結果の出ない週であった。
これも、また、楽しい時間かも??

最近、「日本の衰退」と言われており、私の周りを見ても、華やかな結婚式への
憧れ、給料への期待感、遊びへの高揚感、などがほとんど感じられない。
若者達の会話からもそう感じるのは、単に私の歳のせいだけではないだろう。

『ふがいない僕は空を見た』(窪美澄、新潮社)が結構、色々な賞をもらっている
事もあり、先週読んでみた。高校生の斎藤君とその周辺の人が主人公の小説です。
母子家庭、貧困、いじめ、認知症、就職難、格差、多重債務、自殺、コミュニティの
崩壊……、日本の社会問題(とは、言えず、先進諸国も似た状況?)が詰め込まれた
何でも玉手箱のような小説です。
この小説は、山本周五郎賞受賞、「本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10」の第1位、
「2011年本屋大賞」の第2位に選ばれたそうです。多くの方が、この本に共感を
覚えたのでしょう。自分たちの周辺でも起きている日常生活から見える近未来の
生活。帯広告にある作家さんのコメントと読後感は、大分の違いがあったが。

第1話から第5話まであります。全て、かっこよさはありません。
第1話は、斎藤君と既婚女性の不思議な交際についての話です。
  コスプレ女性と高校生との不倫が淡々と流れます。
第2話は、冴えない青春を送ってきた男女が出会い、子供創りに励む話です。
  体外受精までして子供を作ろうとするが、不倫に走る妻とそれを承知で愛する?夫。
第3話は、斎藤君の彼女の家庭の話です。彼女のお兄ちゃんは、東大の医学部に入るの
  ですが、新興宗教にのめり込んでいきます。
第4話は、友達の福田君の話ですが、お父さんが多重債務で自殺して、お母さんが男を
  作って家に帰らず、認知症のおばあさんを抱えて、コンビニでバイトをしています。
  ゲイの田岡さんに勉強を教えてもらうようになってから、僕が勉強できないのは、
  もしかしたら、僕のせいだけじゃなかったんじゃないかと思うようになってきた。
第5話は、斎藤君のお母さんの話です。彼女は、助産婦です。これまたふがいない男に
  愛想を尽かして、彼女はひとりで斎藤君を育ててきました。人生に躓きかけた
  斎藤君を信頼して、ぎりぎりまで彼が自分の力で立ち直ることを信じて彼女は斎藤君
  を見守っています。母は祈る。「神様どうか、この子を守ってください」。

ここの「ふがいない」のは、いったい誰なのだろう??
既婚女性とずぶずぶの関係なった斎藤君か、貧しさを言い訳にしている福田君か、
超勉強が出来るのに、新興宗教にはまってしまったお兄ちゃんなのか。
それぞれのふがいない僕は、ただ「空を見る」。ふがいないのは、僕のせいだと疑わない。
でも、そういう社会にしてしまったのは、現在の彼ら?では無い。
戦後から大きく変質した日本、貧しさを物的な豊かさに!その経過の中で、人とのつながり
を細くしてしまったのは、それは、自分たちではないのか。 何時の頃から、1人子が普通になり、
1940年代後半世代の多さだけの歪さに、何も手を打たずに来た我々、親たち。無収入人口
(または、無気力?人間の多さ)が及ぼす影響の大きさが更に衰退に拍車を駆ける。


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