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2011年7月30日

2011.07.30

シェア(共有)がビジネス、地域活性化の新ソリューションとなるか?

今週、京都で、シェアをテーマにしたセミナーがあり、参加した。
この場合は、インキュベーションをビジネスにしたあるグループのPRも兼ねたセミナー
であった。講師はシェアの本の監修をした人であり、当然、全体の流れは分かっている
のであろうが、パネルディスカスの他のメンバーや参加者の質問から判断して、チョット
的外れな質問、回答もあり、シェアの理解がいま一つであると感じた。もっとも、私自身
も表面的な動きしか理解してはいないのだが。

しかし、滋賀の「結」にも言われるように、物の不足していた時代には、ご近所、隣組、
地域共同体のように相互扶助の仕組みは、常識として存在した。
リアルの世界でのシェアはキチンと確立していた。70年代、80年代と物質的な豊富さ
とともに、薄れてきたようである。公共サービスも時代を経て、変質してきた?
「どうしても設備面で対応しなくてはならないもの」から「税金を払っているのだから
不便を感じるモノは全て対応するのが当然」と言う流れ。そして、借金まみれの付けと
しての「新しい公共、協働化」としての特に公共サービス削減への必然的な動きとなる。

「シェア(共有からビジネスを生み出す新戦略)」と言う本がインターネットを活用した
様々なビジネスモデルの紹介をしている。そのほとんどがまだ、日本では、十分な形と
なっていない点は、先ほどの参加メンバーのレベルでも分かる。リアルで存在した昔の
常識的な共有的行動が、インターネットの圧倒的な広がりの中で、日本では、ビジネス、
地域社会の中で、馴染んでいくのだろうか?
シェアには3つのパターンがあるとのこと。
①プロダクトサービスシステム
 所有よりも利用の考え方で、その製品から受けたサービスを利用した分にだけ支払う
 コインランドリー、車、あまり使われていない私有物をシェアにより最大限に活用出来る。
②再配分市場
 中古品、私有物を必要とされていない人から必要な人へ配り直す、または、交換する。
 ・服、本、などリユース、リサイクル、リペア
③コラボ的ライフスタイル
 同じような目的を人のための時間、空間、技術など眼に見えにくい資産を共有する。
いずれも、参加メンバー、扱う量などを問わなければ、我々の身近にはあるサービスである。

また、これをビジネス化、社会適用するためには、幾つかの条件が必要とも言う。
①クリティカルマスの存在
 十分な消費活動を実現するためのある程度以上の数が必要であり、
 社会承認を得るためのイノベータ的な消費者を確保する必要がある。
②余剰キャパシティの活用
 車、自転車のような眼に見えるものに限らず、時間、スキル、空間なども
 その対象となる。
③共有資源(コモンズ)の尊重
 共通の興味を持つ人が価値を生み出しコミュ二ティを作るための新しい
 コンセプトが必要となる。公共サービスの再定義が必要でもある。
④他者との信頼
 程度の差はあるものの、見知らぬ誰かを信用しなければ成り立たない。
 参加者が同列で、共有資源を自己管理できることが必要要件でもある。

以前には、③、④がその条件を満たしていたが、最近は、①、②となり、今後は、
③、④を如何に「人に当然の意識化させる」のか?様々な事例として上がっている
サービスが日本の中で実現できる要件となるのでは。

紹介されているサービスには、NPO、民間企業でも、あまり人、モノ、金を
掛けずに出来るものもある。
・ご近所とのモノの貸し借りをするサイト
   http://new.neighborgoods.net/
・自分の部屋、家を貸してあげるサイト
   http://www.airbnb.com/
・物ぶつ交換(日本でも小さいサイトは結構あるようです)
   http://www.livlis.com/(これもTwitterで交換する日本でのサービス)
・自転車の共有サービス(日本では有効と思うのですが)
   http://www.velib.paris.fr/
・スキル交換などを主としたコミュニティサイト
   http://ourgoods.org/
最近ではメジャーになった車シェアのzipcar、旅行者のためのカウチサーフィン、など
多数存在する。

日本では、先ほどの①から④の条件は満足している、と思う。戦後、やや希薄となった
③、④も基礎的な意識の中では、十分、存在する。そして、更に進む生産と消費をする
人口の圧倒的な減少は、シェア(共有)化を推し進める原動力でもある。情報流通の
速さと合わせ、実現のための外部環境は整っている。一歩の踏み出しだけである。
個人としても、スキルのシェア化、ご近所との貸し借り、または物々交換は、地域活性化と
合わせ、是非実現したいサービスでもある。

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