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2012年1月20日

2012.01.20

事業企画への奨め

昨年から地域で頑張るグループ、NPO等へのコミュニティビジネス実施のための
事業計画つくりの講座をやっている。
中小企業の新規事業化に向けた計画創り、創業したいベンチャー向けなどの支援を
してきたが、基本は同じ。
相談者が女性が多いことが大きく違うかもしれないが。

1.ビジネスモデルを考える
まずは、以下の3点を考えてもらい、持っているアイデア、思いつきを検証する。
①自己欲求
自分の想い、要望からその強さにより優先順位付けを行う。NPOでは、②と合わせ、
使命としての明確化が重要となる。
②社会的な課題
外部環境からの見極め。
③実現性
内部環境からの見極め。自組織としてのSWOT分析をやることは重要。

実現に向けてのアプローチでは、3要素が全て絡み合えば、面白いビジネスモデルが
描けるが、中々、そう上手く行く物ではない。地域での課題解決への想いが強い
コミュニティビジネスでは、まずは、①と②でテーマを設定し、③のポイントで、
実現の具合を考えてみることが、自然な流れかもしれない。
事業継続には、圧倒的な自分の想いが必要であることから、①、②のテーマから
自分の得意分野、ビジネス的センスの利く分野が望ましいかもしれない。

ビジネスモデル化では、更に、
1)自組織としてのビジョンの明確化(当然誰に、誰が)
2)ニーズの大きさの把握(極めて大まかで良いが)
3)シーズとしての自組織の強みや活かすべき地域資源
(地域の景観、周辺の忘れ去られた廃寺・石仏、住人など色々)
例えば、2)と3)をベースとした組み合わせモデル化も有効である。
「不便、困惑の解決」「感動、感激の演出」「趣味、嗜好の追求」「経験、専門性
の発揮」「資源、資産の活用」と「ネット化、再生の仕掛け、地域性、転用化、
アウトソーシング化」
等を組み合わせると結構、ユニークなモデルが現出してくる。

昔は?このような手法で、何10件のビジネスモデルを思いつくまま、書き出し、
コンセプトマップ化したものである。結構、頭の体操には、向いているかも?
コンセプトマップ化では、
以下のポイントを中心に、1枚にまとめる事が肝要である。
・ビジョン(基本理念、使命、想いから)
・事業テーマ(キャッチフレーズ的でも良い)
・背景と課題(内部状況、外部状況)
・実現のための全体イメージ
・実現のための概項目
・目標(出来れば具体的に)
これをベースに、「顧客にとっての魅力具合、自分にとっての魅力具合、事業の
継続性、実現に向けての課題」等の大枠を捉えること。

2.事業化に向けて
事業をするには、ある程度のプロセスが必要である。既に、辞めたが、
ドリームゲートでナビゲータをやっていた時、ホンの思いつき程度で、直ぐに
事業が出来るような錯覚の人が多かったように思う。それが、ナビを辞めた
主因でもあるが。
①自分の棚卸し、自社の見直し
既に、活動している組織であれば、その使命も実態の無いものとなっている
かもしれないし、幾つかの組織的な老廃物が溜まっているはずであり、外部環境
の変化に伴い、強みも変化しているモノである。
創業的な場合では、実施メンバーの棚卸しは必須であるが、それが、不十分であると、
事業を始めた途端に、塗炭の苦しみを味わう結果ともなる。
よくやっていもらうのが、時間掛けての書き出しである。
自分の見える化、組織の見える化、大事である。
②人脈の見える化、拡大
長年、頑張っている組織では、支援している人々も含め、そのつながりの大きさが
目立つ。
コアメンバーとしては、1人もしくは数人でよいと思うが、人のつながりの太さは、
特に、地域でのビジネスでは、重要である。唯我独尊では、活きられない。
同じように、時間を掛けての書き出しである。
結構、目先の付き合いのメンバーのみで少ないのでは?
他の人の「人、モノ、金、情報」を上手く活かせるのも、この人脈の太さである。
自分の持つ発信力の強さが試される時でもある。
最近は、Webを活用したつながりも上手く使えば有効な手法でもある。
ソーシャルキャピタルのポイントで確認するのも有効でもある。
以下の自問自答では、
・質問1 親密な相談相手は?
  過去半年間で、あなたにとって重要な事柄について話し合いを持った人は
  誰ですか?最大5人まで上げてください。
・質問2 ビジネスパートナーは?
  あなたの仕事を完了させるために過去半年間に話し合いを持った人は誰
  ですか?最大5人まで上げてください。
・質問3 ステークホルダーは?
  プロジェクト、実施中の仕事に対する支援(資金、人、モノ)を受けるために
  あなたは誰と話をしますか?最大5人まで上げてください。
・質問4 友人、知人は?
  過去半年で、一緒にイベントに出かけたり、自宅を訪ねたりなど、日常的に
  交際した中で、もっとも中心になるのは、誰ですか?
上記の関係をベースに、あなたとの関係、本人の地域活動、加入団体などでリストを
作っておくと自分にとっての「機会、選択、制約」要因が明確になる。

これらをベースに、先ほどのコンセプトマップを何度と無く見つめ直し、ビジネス
モデルを熟成させて行く。

3.事業計画書作成
以下の6つのポイントをまとめて行く。
・何故、この事業をやるのか?
・想定する市場、顧客は?
・どのようなノウハウ、スキルを使うのか?
・製品、サービスの具体的な内容は?
・誰がやるのか?
・どのようなタイミングで行うのか?
・資金は、売上げ、利益目標は?
この中では、想定顧客によくズレがあるのだが、注意が必要であり、収支計画の収入
については、楽観的な数字が並ぶものである。
是非、地域の中での小さいながらも魅力あるビジネスを育ててもらいたいものである。

今回、介護関連の新規ビジネスの企画を聞いた。ビジネスモデルとしては、まだまだ、
未成熟であるが、その熱意と行動に期待した。

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