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2012年8月11日

2012.08.11

タブレット端末活用に向けて

最近、私の研究会も含め、営業や製造現場にタブレット端末を導入する事例が
多くなり、検討している企業も多い様である。
しかし、Ipad含め、タブレット端末を提供質得る製品ベンダーでは、企業での
安易な導入に疑問を呈していることが多くなっている事も、注意すべきことでもある。
数社の導入に関する調査でも、より高度な顧客情報の収集や販促、提案の質の向上
等に期待をしているようであるが、そこまで、活用できている企業はまだ少ない。
しかし、今年は、1.2億台まで導入されると言う予測の中で、我々も、自社の
最適解を求める必要がある。

タブレット端末は、以下の3つのパターンで活用されている。
①プレゼンテーション向け
 専門性の高い情報が導入事例を含め、画像などの適切な活用で顧客に提供可能。
 特に、経験の浅い営業マンに対して、動画や関連資料の即時提示が出来ること
 は、そのスキルの補完として、極めて有効でもある。
②業務効率化
 社外での空時間、移動時間を活用して、報告、連絡、相談、情報収集が出来る。
 製造現場では、依然として、日報、製造指示などを紙により実施している中小企業が
 多いが、私の関係している幾つかの企業では、現場での即時入力により、生産の
 リアルな管理、関連費用の即時管理等に活用しており、業務の効率化に有効な
 ツールとして、活用されている。
③教育向け
 社内でのインストラクターによる講義、講習に関係なく自由な時間にスキルアップが
 可能。サービス業での接客のスキルアップ、各担当の基礎力アップなどに活用
 されている。最近の人手不足、業務量の多さを時間の少し空いた時に各自のスタイル
 で、レベルアップできるのは、企業、個人ともに、有効でもある。

まず、行うべきは、活用するための環境作りである。
①導入部門含めた業務プロセスの見直し、再構築の検証
紙やパソコンでこなしていた流れをそのまま置き換えるケースが多いようであるが、
結構、上手く行かない場合が多い。パソコンのよさとタブレットの特質を自分たちの
業務の流れの流れの中で、どのように活かせるのか、そして、ムダ、ムリ、ダブり
の旧態プロセスで、本当に活かせるのか、をまず、考えるべきでは。
②業務のスキルアップを進める。
パソコンとタブレットはその活かせる特質が違う。キーボードに慣れたメンバー
にとっては、タブレットのソフトキーボードは大分違うようである。
タブレットの主たる操作は、クラウドやセンターサービスからのオンライン操作が
基本である。使い慣れに任すのではなく、会社としての環境整備も重要である。
③関連施策の見直し
特に、営業部門は、タブレット活用を主とした営業施策の見直しが必要となる。
口頭対応、紙ベースでの顧客アプローチに慣れた営業意識と行動を変革し、
効果的なアプローチが出来るための個人レベルのスキルアップや有効な
ツールなどの整備によるインフラ作りも重要なポイントとなる。
④導入評価の定量化を進める。
単純に旧来のパソコンの置き換えは、使用者の評価を低くし、やがて使われなく
なる事が多い様である。パソコンとタブレットはその特質が違うことを認識の上、
目的とその数字目標を明確にすることが肝要である。
例えば、教育用に活用する場合、従来の講師との直接タイプでは、社員の拘束時間、
講師の費用などが不要となり、その投資効果の数字化は可能となる。
以下の点を考慮した導入検討が必要である。

1)導入の目的の明確化
・業務においてタブレットを導入する具体的な必要性はあるのか
・導入の対象となる業務分野、組織は明確になっているのか
・経営者の支持は得られているのか
・導入メリットの定量的な評価は可能か

2)社内システム環境の確認と整備
①クライアントPCの運用状態
・ウィルス対策他セキュリティ対策は出来ているのか
・PCの資産管理は出来ているのか
・PCの操作に関係したログ管理は出来ているのか
・PCからの情報漏えい対策は出来ているのか
②ネットワークのアクセス環境
・安全なリモートアクセス環境が整備されているのか
・無線LANなど社内ワイヤレスネットワークは整備されているのか
③ネットワークセキュリティ対策
・外部からの不正アクセスに対する防止策は出来ているのか
・メールサーバへのセキュリティ対策は出来ているのか
④業務システムの対応状況
・主要業務アプリケーションのWeb化は出来ているのか
・主要業務アプリケーションに対する外部からの安全なアクセス方法は
 確立しているのか

3)人、プロセスの状況
①情報収集体制
・情報部門にタブレットに関する情報収集を担当するスタッフがいるのか
・取引する製品ベンダーからの情報提供の質、量は期待できるのか
②サポート
・ヘルプデスクを担当するスタッフの体制は十分か
・操作マニュアルを作成、メンテナンスするリソースは十分か
・製品ベンダーからの公式サポートの品質は十分か
③開発
・導入タブレットの開発言語に習熟したスタッフはいるのか
・テスト環境を整備することは可能か
④エンドユーザ
・利用者の多くがコンピューターのモバイル利用に慣れているか
・利用部門に積極的な活用を図るメンバーがいるか

タブレットの活用のポイントの1つに自社の業務に適合する業務アプリの
存在が大きい。既に、65万本以上のアプリがあると言われている。
自主開発も必要ではあるが、適当なアプリを相互紹介しながら、その活用力
をアップさせて行くのも、企業として重要でもある。
例えば、GoogleApsは、ドキュメント管理、メール管理等、業務効率化
への適用では結構有効である。他には、iworks、keynote、webオフライン等。
企業内で業務アプリの活用研究などをテーマとする活動をすることも
企業全体のタブレット活用力をアップさせるに有効である。

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