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2012年8月31日

2012.08.31

ソーシャルメディア事情、ある記事を読み解く

最近、ソーシャルメディアに関する様々な情報とデータがまとめられている。
しかし、身近な視点で、そのような統計データを解釈していくことも重要である。
見込み顧客の育成や自社ブランドの改善に向けて、ソーシャルメディアの
持つ特性は有効であるが、ただツールとしての認識しかないとその思惑とは
まったく逆の効果も出ている事例もあり、経営者もその活用については、自分の
ビジョン、想いとあわせ、キチンとした検証も考えるべきでもある。

1)まずは、以下の指摘を中小企業経営者は噛み締めるべき
元気な企業は、既に、実施体感している企業も多い。
⇒経営トップがソーシャルメディアに関与する必要がある。77%のバイヤーが、
CEOがソーシャルメディアを使用している企業から購入する傾向があると
言っている。94%が、経営幹部レベルのソーシャルメディア参加がブランド
イメージを高めると言った。そして、82%の従業員が、ソーシャルメディア
を介してCEOやリーダーシップチームがコミュニケーションを取る時に、
会社を信頼すると言っている。(eMarketer)
⇒業界トップのB2B企業は、平均的な企業に比べてソーシャルメディアの取り組み
をEメールマーケティング(65%対51%)やSEO(61%対49%)やオンライン
セミナー(47%対31%)に統合している傾向がはるかに高い。(MarketingProfs)
また、業界トップのB2B企業の51%がウェブサイトソーシャルシェアリングツール
を使用しているのに対して、平均的な企業は36%、同様に49%がキーワードを
ベースにしたソーシャルメディアモニタリングを使用しているのに対して、
平均的な企業は39%である。(MarketingProfs)

2)ソーシャルメディアへの認識
ソーシャルメディアが従来のサイト最適化、SEO、リスティング広告など、
とはかなり特性の違うことを認識し、自社のWebマーケティングを
見直すことが肝要。最近、よく聞くのが国外からの引き合いがWebサイト
で多くなりつつあること。これからは、ソーシャルメディアを介した認知度
アップもあり、この視点での検証も注意すべきかもしれない。
⇒B2Bマーケッターは、オーガニック検索の成功にはソーシャルメディアが
欠かせないと信じている。マーケッターは、検索において、ソーシャル
メディアを強力なコンテンツ(82%)の次に続く2番目に重要な要因(64%)
として評価している。(BtoB Magazineより)
⇒世界的なB2Bバイヤーの3分の1が、ベンダーに関与するためにソーシャル
メディアを使用し、75%が将来の購入プロセスでソーシャルメディアを
使用するつもりである。 (Social Media B2B)

3)facebook、twitter、ブログ
日本では、以下のように国外の対応とは少し違うようである。
ブログ→twitter→facebookであり、Linkedinはほとんど活用されていない。
ブログを自社のWebサイトとして構築している先進中小企業もあり、
その活用も認識すべきと思う。
⇒facebookは、B2Bマーケッターにとって最も重要なソーシャルメディアの
見込み顧客生成ツールである(自社ブログの60%と比較して、77%がFacebook
を介して顧客を獲得したと言っている)が、B2B企業の間では、LinkedInが
最も効果的で、65%がこの職業ネットワークを介して顧客を獲得している。
その後に、自社ブログ(60%)、Facebook(43%)、Twitter(40%)
が続く。 (Marketing Charts)

4)facebookについて
国内では、facebookユーザはいまだ増加しているが、そろそろ違う動きも
⇒Facebookはユーザーを追加し続けているが、アメリカ国内のメンバーは
そこでの活動が少なくなっている。2009年中頃から2011年終わりの間、
“アメリカ国内では、友人へのメッセージ送信は12%少なくなり、
新しいコンタクトの検索は17%落ち、Facebookユーザーのグループへの
参加は19%減少した。” (MediaPost)
⇒消費者の52%が、Facebookでブランドをフォローするのを止めたことが
あると言っている。その理由は、投稿される情報が“あまりに同じこと
の繰り返しでつまらなくなった”からだ。(SMI)

また、国内のビジメス向けでは、チョット違う。
⇒ローカルビジネスの70%がFacebookを使用する。アメリカは、最大の
Facebookユーザー数を持つ。Facebook人口が2番目に多い国は、
インドネシアである。 (Jeff Bullas)
国内では、facebookページは、自社内で実施しているが、やがて、
⇒facebookマーケティングは、専門的なスキルだ。この機能をプロの
コンサルタントにアウトソースしたいのなら、最初のページ設定に
500~1500ドル、継続したコンテンツ管理とキュレーションに
毎月1000~3000ドル程を支払うことになる。 (Mack Collier)

5)twitter
英文の140文字と日本語での140文字の表現力の違いもあり、国内での
twitter活用は、かなり高い。多くは、飲食業やイベントでの集客として
活用されているが、最近は、機器のトラブルや保守のための通知など
業務面での活用も多くなってきた。しかし、その特性は同じなのでは?
⇒マーケッターの34%が、Twitterを使用してリードを生成したことがあり、
20%が契約を成立したことがある。(Mindjumpers)
⇒Twitterユーザーの40%はめったに投稿せずに、主にそこでコンテンツを消費する。
55%がモバイルデバイスを介してTwitterにアクセスする。(Mindjumpers)
⇒リツイートの92%が“面白いコンテンツ”に基づいている。ツイート内に“Please
RT!”が含まれていることが理由のリツイートはたったの26%である。(Mindjumpers)

6)ブログ
中小企業では、Webサイトにブログを活用し、大阪中にユーザの多い
「経営者ブログ」のように、経営者の想いを直接顧客に伝える手法と
しても活用している。facebookがフロー情報を主体に活用されていること
もあり、キチンとした経営者のビジョン提示や製品の情報提供には、
まだまだ、ブログが有効である。facebookを会社の公式ページと
して認知しているのも3割程度であり、暫くはブログが有効である。
⇒HubSpotによると、ブログを書く頻度の増加は、顧客獲得の増加と関連がある。
1日に複数回投稿したブログユーザーの92%がブログを介して顧客を獲得した。
その数字は、月に一度ブログを書いた人は66%、毎月にも満たない頻度で投稿
する人は43%と減少した。” (Marketing Charts)
⇒ブログ投稿の頻度で最も多いのは毎週(ブロガーの60%)。毎日投稿するのは
たったの10%。(Marketing Charts)
⇒ブログは、唯一最大のインバウンドマーケティングツールである。“利用者にこの
サービスの重要性を評価するように尋ねたところ、25%のユーザーが自社ブログをビジ
ネスにとってかなり重要であると評価し、56%が重要(34%)か便利(22%)と評価し
、トータルで81%に及んだ。(Marketing Charts)
⇒ブログを持っているB2B企業は、ブログを持たない企業よりも平均して67%以上
多くの見込み顧客を生成する。(Social Media B2B)

7)SEOと検索マーケティング
似た状況ではある。
⇒B2Bマーケッターの57%が、SEOが自分たちのリード生成の目標に大きな影響を持つ
と言っている。(Mindjumpers)
⇒B2Bのデジタル費用の半分が検索に焦点を合わせ、ほとんどのウェブサイトがオー
ガニックに最適化されているが、クリック報酬型広告を使ったことのあるB2B
マーケッターは65%しかいない。(BtoB Magazine)
⇒検索は最もクオリティの高い見込み顧客を提供する。HubSpotの調査によると、
“SEOリードは、ダイレクトトラフィックと同等の15%の契約成立率を持ち、
紹介(9%)、有料検索(7%)、ソーシャルメディア(4%)、アウトバウンド
リード(2%)をしのぐ。” (Marketing Charts)

8)コンテンツの重要性
特に、中小企業経営者は早く気付くべきである。
⇒B2Bマーケッターの90%が何らかの形でコンテンツマーケティングを実施している。
また、B2Bマーケッターは、マーケティング予算の平均26%をコンテンツに費やす。
最も効果的なコンテンツマーケッターは、効果的ではない同業者と比べて2倍多い
額をコンテンツ開発に費やし、コンテンツ開発の時にステージの購入を検討する。
(B2B Marketing Insider)
⇒コンテンツが効果的であるためには、良い物でなければならないのは当たり前だ。
B2Bバイヤーは、ベンダーコンテンツで役に立つのは半分以下であると言っている。
そのような価値の低いコンテンツを生み出しているベンダーは、尊敬されること
が27%少なく、ビジネスで成功することが40%少ない。“優れた”コンテンツは、
簡潔で、面白く(ストーリーを含む)、宣伝というよりは教育的で、文脈的に
パーソナライズされている。 (B2B Marketing Insider)
⇒マーケッターの59%が、今年、コンテンツ作成の頻度を増やすことを計画
している。(ClickZ)
⇒コンテンツマーケティングが重要な理由:従来のアウトバウンドダイレクト
メールの44%が決して開封されることがなく、それは予算と紙と郵便料の
無駄である。現在は86%の人がDVRを使ってテレビコマーシャルをスキップ
している。また、25~34歳の84%が、不適切もしくは押し付けがましい広告
が理由でお気に入りのウェブサイトから退去したことがある。
(Business2Community)

なお、引用の内容は、My Venture Padに掲載された「79 Remarkable Social
Media Marketing Facts and Statistics for 2012」を翻訳した内容との事。

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