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2012年11月24日

2012.11.24

組織活性化とビジネスモデルゼネレーション

中小企業の新規ビジネスや起業対応では、ビジネスモデルゼネレーション
という可視化、一覧性の手法が使われる場合がある。
この手法では、9つの要素を参加者で討議しながら、重点要素の変化に伴う
他の要素の変化をまとめていくものであるが、個人的には、もう少し関連要素
を絞り込んだ形の図でまとめていく方法を長くやってきた。
また、本手法を使う場合、幾つかの企業実施で感じるのは、まずは、ラフなビジネスモデル
イメージをまとめ、共有することが結構、ポイントかもしれない。更に、もう少し
深堀の計画化を進めるには、戦略マップなどの手法と組み合わせて使うと、効果が
あるように、思う。
ただ、組織メンバー間の意識化を進める点からは、ビジネスモデル
ゼネレーションの形を使うことが結構有効であることもあり、NPOや任意
団体の組織見直しにも、使っている。

1.ビジネスモデルゼネレーションとは?
簡単に説明すると以下の9つの要素をベースに何を、どのように進めていくか?
をまとめていくものである。
①顧客セグメント(CS)
企業が関わろうとする顧客グループについて定義する。
②与える価値(VP)
特定の顧客セグメントに向けて価値を生み出す製品とサービスについて記述。
③チャネル(CH)
顧客セグメントとどのようにコミュニケーションし、価値を届けるのかを記述。
④顧客との関係(CR)
企業が特定の顧客セグメントに対してどのような種類の関係を結ぶのかを記述。
⑤収入(RS)
企業が顧客セグメントから生み出す現金の流れを表現する。
⑥リソース(KR)
ビジネスモデルの実行に必要な資源、資産を記述する。
⑦主要活動(KA)
企業がビジネスモデルを実行する上で必ず行わなければならない重要な活動
⑧キーパートナー(KP)
ビジネスモデルを構築するサプライヤーとパートナーのネットワークについて
記述。
⑨コスト構造(CS)
ビジネスモデルを運営するにあたって発生するすべてのコストを記述する。

その効果は?
・現在と将来の組織モデルの見える化が可能となる。
・プロジェクトの全体像と役割、相互関係を視覚的に見れる。
・ビジネスを必要プロセス化に翻訳出来る。
・活動を全体的に考え、細部へのこだわりをやめるよう、
 チームに気付かせてくれる(一覧性の活用)
・支援者、仲間との共通言語とフレームワークを共有出来る。

ビジネスモデルゼネレーションであれば、双方のアプローチが可能となる。
それだけではなく、既存事業で「○○のような資源がある」といった場合
に、その資源を生かしたビジネスモデルを構築することも可能である。
なぜなら、偏りがなく、そして各要素のつながりが有機的に分かるため
に、どんな視点からもビジネスモデルを分析・構築することが可能だから。

2.NPO、活動団体への活用に向けて
一般ビジネスとの違いを少し整理する事が必要である。
1)組織としては、以下の5つの項目について認識しておく必要がある。
①我々の使命は何か?
②我々の顧客は誰か?
③我々の成果は何か?
④我々の顧客は何を価値あるものと考えるか?
⑤我々の計画は何か?

2)NPO、活動団体へのビジネスモデルゼネレーション適用
「組織活動モデル」として、以下の9つの要素を考える。
①使命(顧客への価値提供)は?
組織の想定顧客に向けて、価値を生み出すサービスについて記述。
・顧客にどんな価値を提供するのか?
・どういった問題の解決の手助けをするのか?
・顧客のどういったニーズを満たすのか?
・顧客に対してどんなサービスを提供するのか?
②顧客は?
 組織を回すために重要な顧客は?支援するメンバーも顧客である。
③顧客との関係は?
組織が想定顧客層に対してどのような種類の関係を結ぶのかを記述。
・顧客層がどんな関係を構築、維持してほしいと期待しているのか?
・どんな関係をすでに構築したのか?
・どのくらいコストがかかるのか?
・活動モデルの他の要素とどう統合されるのか?
④顧客へのサービス方法(チャンネル)は?
想定顧客層とどのようにコミュニケーションし、価値を届けるのかを
記述する。
・どのチャネルを通じて、想定顧客トにリーチしたいか?
・今はどのように顧客対応しているのか?
・幾つかのチャネルをどのように統合できるのか?
・どのチャネルがうまくいっており、どのチャネルが最も効果が高いか?
⑤支援者は?
 ②の間接顧客含めた主要な支援者は誰なのか?
⑥主な活動は?
組織が活動モデルを実行する上で必ず行わなければならない重要な活動を記述。
・価値を提案するのに必要な主要活動は何なのか?
・チャネルは?顧客との関係は?収益の流れは?
⑦主要な資源は?
 人材、モノ、お金、地域資産 →必要なものだけ書く
⑧収入の流れ(①~④をベースに考える)
⑨費用(⑤~⑦をベースに考える)                    
   

9つの要素を各自考えて、構成メンバーでの相互理解のための討議を
進める。

3.組織行動の見える化
最近の社会環境などの変化に対して、組織をキチンと動かしていくには、
組織焦点(重点化すべきこと)の明確化が必要である。
組織にはネットワーク化の考えが重要となる。そのため、組織の焦点を明確
にし、各活動の相互交流条件を明確にする事により、ネットワークの全体の
統制が可能となる。

上記の「組織活用モデル」をベースにして、以下の組織強化が図れる。
①全員参加のプロセス作り
 関係者のスキル、ノウハウを上手く活用する。
②マネジメントのネットワーク化
 各グループの管理レベルのメンバーによるネットワーク化が有効となる。
③外部とのネットワーク化
 地域の企業、団体、等自組織の重点活動に関係する部門との連携が図れる。
④多機能チーム作り
 チームを組織構造の基本構成要素と考え、統合活動を進める。
⑤職能ネットワークの構築
 組織において対応出来る技術、技能を持った有機的なつながりを構築する。
⑥インセンティブ制度化
 行動に対する報酬の考えは組織内の活性化に有効である。
⑦ローテーション化
 個人レベルでの幅広い総合的な視野の育成を考える。

更に、ビジネスモデルゼネレーションの考えは、個人ベースでの活用も可能
である。個人が持っているリソースには、「あなたはどんな人?」という
ことも含まれる。具体的に挙げると、あなたの関心、能力・スキル、個性、
その他あなたが持っているもの――
知識、経験、個人的・専門的人脈、その他有形・無形のリソースや資産
がある。これらをビジネスモデルゼネレーションと同じように9つの要素
にて現すことが出来る。パーソナルビジネスモデルと言われる。
是非、組織と個人のより深い理解をしてもらいたい。

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