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2012年12月22日

2012.12.22

3:1個人の活性化の転換点。ポジティブ心理学

ポジティブ心理学については、以前の記事を少し見てもらうとして、
http://kokusan.cocolog-nifty.com/ossan/2012/09/post-e2eb.html
今回は、私自身も興味が高い、個人での意識高揚、活動力アップに
ついてのポジティブ比の「3:1」について考えたい。
この比率は、ロサダ博士が組織の活力を検証していく中で、その
活性化のポイントとして、仮説化したものです。

今回は、「3:1の法則 バーバラ・フレドリクソン著」他の引用を
中心に、個人レベルでの3:1の面白さを理解してもらえれば、
と思います。少し前から、仕事や付き合いの中で、各人をそれとなく
観察していると、3:1の動きがなるほど、という感じで分かります?
と思っていますが。

ポジティブ心理学での、そもそも、ポジティビティとは何?
ポジティビティは、「笑顔で耐えよう」とか、「心配するのはやめよう。
いつも機嫌よくしていよう」などというモットーのようなものでは
ありません。そんなものは単なる表面的な理想です。ポジティビティ
は人間心理のもっとずっと深いところを流れているもので、感謝、
愛情、楽しみ、喜び、希望、感謝など、幅広い肯定的な感情を
含んでいます。
そして、幸せになるための大切なポイントの1つは、日常生活において、
ネガティビティを減らしてポジティビティを増やすことです。
ネガティビティとは、自己否定的な心の状態のことであり、
ポジティビティとは、自己肯定的な心の状態のことです。
ポジティブ感情の代表的な10の感情は、前回にも記述しています。

例えば、前向きな人の話や様々な活動を見たり、聞いたりすると、
「しっかりやらなきゃ!」と強く思うのですが、それがポジティブ感情!
多分、多くの人は、
・ポジティビティは気分がいい
・ポジティビティは精神の働きを広げる
・ポジティビティはリソースを形成する
・ポジティビティはレジリエンス(立ち直る力)を強化する
・ポジティビティが3:1を超えると「繁栄」に向かう
今回は個人レベルでの3:1がポイントです。
・ポジティビティ比は上げることができる

しかし、心理学者は
・ポジティブ感情の特徴として、
しっかりつかもうとすると壊れてしまう。本当に移ろいやすい、微妙
なもの。ただし、それが積み重なると人生の進路を変えるほどの力を持つ。
・ネガティブ感情の特徴として、
その大きな1つが、ネガティブ感情と特定の行動との結びつき。
例えば、怖れ → 逃走本能、怒り → 攻撃本能、 憎悪 → 忌避行動 
というように、特定の感情が特定の行動の誘因となることが生存に結び付き、
感情が人間にとって重要なものとなったとの事。

3:1の黄金比について
3:1の黄金比とは、ポジティビティのネガティビティに対する割合。
ある一定の時間におけるポジティビティ(P)の頻度を、その同じ時間に
おけるネガティビティ(N)の頻度で割ったもの(P/N)です。

人々の人生が上昇スパイラル(気分は高揚し、生き生きしている。行動は自由
で独創的で、どんどん成長していく)に乗り繁栄に向かうか、下降スパイラルに
乗って沈滞に向かうかの形勢をどちらに傾けるかの転換点がこの数字です。
何人かの学者が微妙で捉えどころのないポジティビティだが、その日常での頻度
が3:1を超えると繁栄に向かうことを実証的データに基づき確認したといいま
す。

ポジティビティとネガティビティは対称的ではなく、ネガティブ感情は
ポジティブ感情よりも強く感じられるため、ネガティビティを日常で頻繁に
感じていると誤解しがちですが(心理学ではこれを「ネガティビティ・バイアス

と呼ぶ)、実際には多くの人たちの日常の大半は、「ほどほどにいい状態」
にあると言います。それでも、大多数の人たちの比率は約2:1、うつ的な
状態にある人(1割程度)は1:1かそれ以下であり、繁栄に向かう3:1
以上の人は5人に1人以下という結果を報告しています。
「ポジティビティ比に転換点がある」というのは、画期的な視点です。
ポジティビティの効果が微弱であることは、分かっていたのですが、学者の中
では、「たとえ、かすかでも何らかの効果はあるはずなのに、それがさっぱり
現われないときがある」ということでした。
転換点という考え方は、この手品のトリックを解き明かしてくれました。
3:1以下のとき、ポジティビティは、ネガティビティの強大な力に圧倒されて
何もできません。3:1を超えたときにようやく、非力なポジティビティは
数の力で何とかネガティビティに打ち勝つことができます。ポジティビティ
が蓄積され、組み合わさって、転換点に到達すると、そこまできてようやく、
驚くべき効果が生活のなかで実感できるようになるのです。

上手くいっている夫婦のポジティブ比は凡そ5:1であり、うつ病患者の
ポジティブ比は凡そ1:1とのデータがあります。
それぞれが独自に研究したものですが、結果には一貫性がありました。
面白い人間行動と思います。
ただし、ここで注意すべきは、比が「3:0」ではないところです。
ネガティビティもまた大事だからです。ネガティビティなしの「繁栄」
などありません。どれほどポジティブな人でも、大切な人や物を喪失すれば、
涙を流すのは当然です。不当な行為に対して怒り、危険を恐れるのお自然な
ことです。吐しゃ物や残虐行為を目にすれば、不快になります。3:1
という比のよいところは、さまざまな人間の感情を包括する幅を持っている
ことです。何でも多ければ多いほどいい、というものではありません。
ポジティビティも多過ぎれば、それなりに問題が起こるでしょう。第一、
望むと望まないとにかかわらず、ネガティビティは私たちの生活に入り
込んできます。実際、「繁栄」する人生を作るために「適切なネガティビティ」
はなくてはならない材料なのです。
ポジティビティとネガティビティが適度な割合で組み合わさった場合は、
これら相反する力が、人を力強く現実的にし、腹の据わった状態にします。
適切なネガティビティが、必要に応じて引き戻してくれるため、現実を
見失わずに済みます。そして、心から感じるポジティビティが浮力を与え、
「繁栄」に向かって押し出してくれます。

では、私たちが「繁栄」に向かうためには何をすればよいのか?
ポジティビティ/ネガティビティ比に関して自分自身の現状を知ることが重要で
す。
様々な診断表を利用すると結構、面白いです。
そのうえで、
・ネガティビティをなくすのではなくネガティビティをできるだけ減らす
・ポジティビティを高める

心持次第で、自分の将来が切り開かれる。素晴らしい!!

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