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2013年1月5日

2013.01.05

商店街への取り組み

年末にかけて、地域活性化の活動の1つとして、何人かの商店街メンバー
とのヒアリングを含め来年度への計画案のための連携の話をしてきた。
それらをベースに少し、全体のポイントを整理した。

1.商店街商店街の概況
既に、色々と言われているが、
「歩いて暮らせるまちづくりに関する世論調査(内閣府2009.09.19)」によると、
住んでいる地域 の中心市街地の課題についてどのような課題があると思うか
聞いたところ、
■「商店に魅力がなく、欲しいものを購入できない」 (40.6%)
■「人通りが無く賑わいが感じられない」 (32.1%),
■「鉄道やバスなどの公共交通機関の利用が不便である」 (29.4%)
また、商店街の大きな問題点としては、
■「魅力のある店舗が少ない」 (36.9%)
■「商店街活動への商業者の参加意識が薄い」 (33.4%)
■「経営者の高齢化等による後継者難」 (31.4%)
しかし、中小企業庁の商店街77選等頑張っている商店街もあり、大津周辺
でも、その参考となるような幾つかの事例もある。
・瀬田商工会「まちの御用聞き」
・みやのかわ商店街「おたすけ隊」
・品川中延商店街「街のコンシェルジェ」 など
いずれも、自発的な活動が地域の住民に支えられている。

2.現店舗の活性化、その発想の転換
商店街における近年の懸案は空き店舗問題である。
空き店舗の発生は,その地域における商店街の魅力度や,パワーが低下
しつつあることの反映でもある。
行政においても,空き店舗を放置し,それがどんどん増加することはます
ます商店街の魅力を低下させるものだとして、空き店舗をなくすという
空き店舗対策が施策の柱のひとつとなってきた。
しかし,商店街の魅力は何よりも商店街を支える各個店の魅力である。
各個店が創意工夫して市民・観光客を引きつけるパワーをアップさせれば,
ひいてはそれが商店街のパワーにつながり,そして空き店舗への出店が
促進されることになる。空き店舗を嘆く前に,今頑張っている店舗が
魅力アップを図ることが重要である。
今後の商店街振興の方向性は、商店街を現在構成している各個店、つまり、
現店舗の活性化に焦点を当てるものにしていくべきと思う。
無理やり空き店舗を開けさせるのではなく、今頑張っている店舗が
「賑わい」の発端となり、自然発生的な空き店舗解消が重要では、と思う。
一過性の行政支援によるシャッターアップの店舗作りではない、個店店主
の意識アップによる空き店舗解消が唯一の解決かもしれない。

3.商店街活性化に向けて
1)街のにぎわい演出,美化,安全,相互扶助の創出
商店街組合や,商業者が中心となって組織したTMOなどにおいては、
個々の店舗では実現できない線(ストリート)として,あるいは面
(エリア)としての地域特性に応じたにぎわいを演出していく必要がある。
そのためには,線あるいは面としての個性を明確にするとともに街を
マネージメント,コーディネートする機能が求められる。
⇒地域全体での活動が必須である。
2)人材育成,ネットワークの構築
商業者が,商業者組合などが実施する事業やイベントまた他団体と
の交流などにより,人的ネットワークを広げていき,相互に刺激
しあう関係から新たな人材が輩出されることが望まれる。こうした
新しい力は地域商業の新たなパワーにつながっていく。そのためにも商業者
組合には、これまで以上に人材育成を意識した活動が望まれる。そして
青年や女性の商業者の積極的な商店街運営への参画の機会をつくっていく
ことが必要である。
⇒地域団体、NPOなどの活動団体の有効活用を図る。
3)商店街全体のコンセプト作り
商店街の停滞、衰退を言われてから久しい。しかし、社会全体のマス化、
消費者行動変化などから再興に向けた動きは、中々難しい。
このような状況下、商店街活性化への取り組みにおいては、商店街全体
としてのコンセプト化や消費者のマーケット環境の変化への対応が必要
となる。商店街活動としては、個店や事業者の連携による購買機会の創出
や商店街の催しなどのPRを行い、会員間での情報共有とその情報を消費者
や地域へ発信している。
具体的には、商店街として取り組み方向や個性化・特徴づけなどを明確
にしたコンセプトテーマを設定し、イベントや販売促進事業などにおいて
も事業内容を構築するなど統一的な取り組みにより、商店街の存在が
根づくようにする。

4.活性化のコンセプト作り
1) シニア層をベースとする生涯顧客づくりへの挑戦
モノ余りの成熟社会を迎えて、市場成長の期待は少ない。かつてのように
力づくで売上げを上げる大手中心のどぎついセールスプロモーションは効果
を失い、昔ながらの商い(飽きない)のように一人一人の顧客にどう満足を
提供していくかが問われる時代を迎えている。これまで培ってた顧客数を
基盤にして固定客を増やしていくカスタマイゼーションの時代であり、
リピートの効く固定客(特にシニア層)を増やす以外に成長の途はない。
顧客との信頼関係づくりがその焦点となる。
地域に生きる商店街は一人一人の顧客の環境予見がどう変わろうとも真剣
に明るく正しい応対を図り、生涯の固定客とするよう努力することが商売
の基本となる。
2)買物難民や交通難民の存在
シニアの拡大に伴い「買物難民化」が進んでいる。その原因は自らが車
を運転できないことだけでなく、歩行が困難なため自宅から外に出づらい
自宅から商業施設へ歩行又は車椅子での出向きが困難、重い荷物を運べない
などの理由による。
また、街中のマンションではバリアフリー構造になっていてエレベーター
によって車椅子でも外出できる環境が整いつつある中、郊外の一戸建より
も街中の住居の方が逆に便利になっているという逆転現象が起こっている。
歩行でも車椅子でも安心して買物に行けて、また地域とのコミュニケーション
の場として考えれば、まさに今シニアこそが商店街の周りに住み着かなくて
はならなくなったのである。
商店街やその周辺がシニアに優しい街になれるならば、商店街復活の可能性
が開かれることにもなる。そのシニアと商店街とを結びつけるキーワードは
「食」、「安全」、「安心」、「賑わい」ではないか。
3)シニア向けサービスの実現
高齢社会が確実に進んでいる事実を受け止め、商店街としては「シニア向け
福祉が充実したまち」の実現に向け、商店街内に空き店舗を利用したシニア
に関わる施設や介護ショップ等の設置及び情報提供拠点づくりを支援して行く。
また、最寄品・買回品の買い物が困難になることから、買い物代行サービス
や宅配事業等を始めている業者も出ており、今後は、商店街としての重点的
な取り組みが必要になる。
特に、団塊の世代をはじめとするこれからのシニア世代は、さまざまな価値観
を持っていることが想定され、このような消費者に対応できるよう、画一化
した商店街構成から個性と新たなサービスを提供する商店街への変化が
必要になる。また、商店街が新たな価値観を醸成していく中で、シニアの
経験知や趣味・特技を活かした協働の取り組みを奨励・支援して行くことも
重要となる。

最後に、商店街活性化は総力戦であり、大津周辺でも、以下の例も含め、
地域における様々な資源を徹底活用することが重要である。
・地域シニアの積極的な参加企画の定期的な実施
 介護カフェ、歌声カフェなどの定期開催
 100円市との連動も考える。
・地域女性との積極的な催しの開催
 地域で活動する女性中心の団体をベースに小さなイベントを数多く、
 定期的に開催する。女性グループの口コミ力、子どもを含めた活動
 への動員力を活用する。
・全国商店街77選からの成功事例などの先行事例から仕掛けつくり
 を学ぶ
・大津商工会議所の「大津湖都市場」の知名度を活用する
・「全国100円商店街」による100円市との連携
 集客前後の継続性を高めるには、地域住民とのつながりつくりを
 並行して進める必要がある。
・ビワイチなどの県全体活動との連動
  大津周辺の地域資源の見直し

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