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2013年2月9日

2013.02.09

ICT活用の基本

最近、中小企業向けへのICT活用(IT経営力アップ)に加え、
NPOや地域活動団体へのICT活用を進めているが、中々に、
その浸透は、遅い。一番気になるのが、まだまだ、ICTを単なる
道具として考え、各ICTの持つソリューション力を理解していない
事である。ICTを自分たちの組織の想いの実現、関連環境変化への
対応などの解決手法として考えれば、その想いの実現、支援メンバー
の拡大など、一歩進んだ活動が出来ると思うのであるが。

1.ICT活用に向けた社会環境の変化
4,5年前から顕著になっているのが、個人間でのつながりの拡大と
そのための手段の容易性である。Web2.0やソーシャルメディア
として、多く喧伝されているが、個人の想いやニーズがストレートで、
企業や各個人に伝わる事は、事の是非とは別に、社会の成り立ちを
大きく変容させつつある。

2011年情報通信白書では、以下のような可能性の言及がある。

■共生型ネット社会の実現がもたらす可能性の1つ
その第2項では、「ソーシャルメディアは人と人の協働を媒介し、諸問題
を解決」
・利用者は多様な目的のためにソーシャルメディアを使い分け、結果と
して多様なことを実現。例えば、既存の知人との交流はSNS(SNS
利用者の43.9%)、身近な不安・問題の解決はブログ(ブログ利用者の
13.1%)というように、目的に応じ使い分け。
・ソーシャルメディアは、人と人の協働を媒介し、様々な身近な不安・
問題や社会・地域コミュニティの問題を解決している。例えば、一緒に
仕事やボランティア活動をする人、同じ悩みごとを持つ人を探す目的で
ソーシャルメディアを利用する人もおり、実際に、ビジネスパートナーを
見つける、自分や家族の進学・就職・育児・健康問題を解決する、
近隣・地域の問題を解決する等を実現した者も多い (50.3%)

同じく、ビジネスの世界では、第3フェーズになりつつあることが色々な
視点で言われている。
・マーケティング1.0 製品が中心 
(良いものは売れる。消費者はひとつのカタマリ)
・ マーケティング2.0 消費者が中心 
(消費者を細分化したカタマリとしてアプローチ)
・マーケティング3.0 個人(人間)が中心 
(生活者はひとりひとり異なる,心を持った人間であり、
 企業や組織と人との協働化が必要となる) 
企業はすでにマーケティング3.0の実践を求められている。
そしてこれからは,顧客を単なる消費者として見るのではなく,
「多元的で,精神満足を求め,価値の創造に積極的に関わろうと
する人間」として理解する必要がある。

2.ICT活用の基本
ICTとして、特に外部への情報発信に活用する場合、Webサイト、ブログ、
メルマガ、動画、ソーシャルメディア関連(facebook、twitterなど)があるが、
以下の2点の認識が肝要と思う。
特に、Webサイトでは、時たま、相談を受けるダメなサイトの多くは、
技術的な対応以前に、この基本がない。

1)自組織を顧客にキチンと理解してもらう
「誰に、何を、どのように」の視点が本当に考えられているのか?
以下のWebサイトでの事例は上記に上げた各ICT全てに言える事でもある。
■サイトコンセプトとターゲッティング、独自の優位性の構築
 何を売るか:商品・サービスを見つめなおす
 誰に売るか:セグメンテーション、ターゲッティング、ポジショニング
 どうやって売るか:サイトコンセプトとマーケティングプランへの落とし込み

もう少し詳細には、 
 ・ Attention & Interest:注意と興味を引き起こす
    PR活用術    顧客と対話する   動画コンテンツ活用術
 ・ Search:ユーザの検索を自社サイトに導く
    宣伝活動で数百万の潜在顧客にリーチする
    新規顧客にサイトを見つけさせるための SEO対策
 ・ Action:商品・サービスの購買行動を促進し、リピーター化する
    クリエイティブな内容で顧客の注目を獲得する
    サイト訪問者の信頼を得られるようなメッセージが発信されているか
 ・ Share:良い評判を生み、更なる顧客を引き込む
    ユーザレビュー活用術など

2)運用こそ、最大に力を入れるべきこと
ICTを活用するには、「戦略化、企画化、開発、運用」の4つほどの
段階が必要であるが、多くの中小企業やNPOなど、人的面で、厳しい
こともあり、特に、「運用フェーズ」をほとんど考えていないことが
少なくない。
しかし、これらのICTを活用するには、「運用」がその活用効果を出す
ための最大要件でもある。
■特に、運用での頑張りが結果に出るfacebookでの事例では、
①初期の拡大のための運用では、以下のような仕掛けが必要である。
・友達にメールで知らせる
 「友達に紹介」からクリックにて、メール通知
・個人プロフィールページにリンクを貼る
  個人ページの見易いところにファンページのURL貼り
・自社のブログ、サイトにブログパーツを貼る
  バナー Facebook、Like、ファンページ
  ウィジット LikeBox
・ファンページの相互紹介
  お気に入りのファンページの相互リンク
②また、日常の対応では、
・相手からコメントを貰い、返す
・相手から「いいね!」を貰い、返す
・相手から挨拶を返してもらう(挨拶機能)、メッセージでの交換
・相手から写真、投稿にタグ付けしてもらう
・いいね!クリックを素直にお願いする
・相手からプロフィールを見てもらう
・facebookイベントへの参加 

③facebookを効果的に活用しているNPOfacebookページ
運用10箇条
・ファンが自由に回答できるな質問を投げて、交流を発生させよう!
・ファンとファンが交流出来るように、投稿を工夫しよう!
・ファンと交流するときは、最高のホスピタリティで!
・運用の目的をしっかりと固めてからスタートしよう!
・プレスリリースのような一方的な情報発信は絶対にやめよう!
・団体の活動報告や、新しいキャンペーンの告知はこまめに!
・テキストだけではなく、写真や動画も大量に投稿しよう!
・他団体も紹介する心の広さを持とう!
・真面目な話だけではなく、たまにはジョークも!
・facebookの交流をオフラインの交流にできるような仕掛けをつくろう

出来れば、作ったままのWebサイト、facebookページの管理者なり
組織のトップは、もう少しICTの持つ凄さを認識し、基本の基本から
考えを改めてもらいたいものである。
残念ながら、Webの世界で、ごみ化しているサイトやソーシャル
メディアの何と多いことか!!

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