« 2013年2月23日 | トップページ | 2013年3月9日 »

2013年3月2日

2013.03.02

最近のソーシャルメディアに対する企業対応から

ここ1,2週間で、中小企業経営者、NPOなどの地域活動団体への
セミナーや懇談から事業活動や地域活動へのWebサイト、ソーシャルメディア
への活用意識の低さをあらためて感じている。ただ、ICTの活用が
経営へ貢献できると考えている経営者もおられ、その支援も現在しているが、
そのような意識と行動実践の方は、まだまだ、一握りの方々でもある。
・ソーシャルメディアがよく分からない。信用できない?
・ICTにかける費用があるのなら、別な活動、事業に費用をかけたい。
・今あるWebサイトでPR?としては、十分。
等など
しかし、そのような想いとは、別に、社会の動きは間違いなく、ICTを
必然の解決手法(ソリューション)として活用しているし、ソーシャルメディア
による顧客、ユーザとの関係変化の波は、既に、足元に達しているのでは。

最近、NTTの研究所が実施したソーシャルメディアの企業での活用の
調査があり、これをベースに、少し、コメントしたい。

①「あなたの企業において、ソーシャルメディアの導入状況はどのような
ものですか?」という質問に対する結果です。
・最も多い回答は「導入を検討していない」の61.4%。次に「導入している
(1年以上前)」が16.1%で、「導入を検討している」が9.5%という結果。
この結果を見ると、ソーシャルメディアをビジネスに導入している企業は
10社中2社ということになります。
⇒ソーシャルメディア運用に取り組んでいる企業は、まだまだ少ない。
これは、1年前の他の調査でも、同様の結果であり、私の研究会でも、
まだまだである。

・「導入している(1年以上前)」「導入している(1年未満)」を合わせた割合
を見ると、最も多くソーシャルメディアを導入しているのは「Webサイト
(ECサイト)」の36%という結果。次に「他社店舗(代理店含む)」が
33%。「カタログ販売」が30%と続く。
⇒特に、データがあるわけではないが、b2b向けに限れば、更に、導入
状況は低くなるのでは。

②ソーシャルメディア導入の目的と、今後の利用目的は?
「売上拡大(販売促進)」の割合(12%)が最も多い結果である。続いて
「新たな付加価値の創出」「口コミによる情報拡散」が、概ね同等の
割合となっている。
⇒しかし、顧客満足度向上、ブランド力アップなどの他の項目でも10%
前後であり、企業が明確な目的と目標を持っているのか?チョット
疑問を感じる。

③ソーシャルメディア運用の結果は?
最も多い回答は47.5%の「一定の成果は得られたが、期待どおりとは
言えない」であり、「期待通りの成果が得られた」が28.5%、「成果
はほとんど出ていない」が18.1%という結果。
特に気にしたいのは、その成功と失敗の要因であるが、
・成功要因として一番多かった回答は「導入のタイミングが良かったから」
が35.5%でした。続いて「関連部署間の連携を緊密に行ったから」と
「知識・ノウハウを持っている社員がいたから」が31.6%。次に、
「業務プロセス・意思決定プロセスを改定したから」が30.3%という結果。
・失敗要因としては、「ソーシャルメディアの特性を十分理解できず、
適切な戦略を立案できなかったから」の31.0%が最多であり、「分からない
/まだ効果が出る時期でない」が24.8%。次に、「知識・ノウハウを持って
いる社員がいないから」が22.1%という回答である。
⇒多く中小企業では、ICT関連のスキルある社員は少なく、専任メンバー
もほとんどいない状態である。また、組織、業務の見直しをキチンと
やるか、は経営者の判断である。いずれも、意識と実践は不十分なまま、
「人と組織の見直し」いずれ、問われることになると思うのだが?

ここからは、失敗企業の結果を中心に見て行きたい。

①失敗企業は顧客チャネルとソーシャルメディアの関係を整理していない
ケースが多い。「他の顧客チャネルとソーシャルメディアを連携させる
ことで相乗効果を狙っている」と回答した企業の割合は33%で最多であるが、
成功企業は50%以上である。「他の顧客チャネルとソーシャルメディア
の関係は、特に整理していない」が28%である。

②社内システムでの連動では、
「両者の情報を連携させる取組みは実施していない」が42%であり、
「システムは別体系だが、分析結果を突き合わせて戦略立案に役立てている」
が35%。「システムを統合し、データ連携させている」は23%(成功企業は
55%)という結果。

③組織間の連携では、
失敗」企業において最も多いのは「特に組織間の連携を行っていない」の31%
であり、「仕組みやルールはないが、必要に応じて情報共有をしている
(不定期連携)」が22%となる。

④組織内での決定
失敗業においては、「経営層(社長、役員)レベル」の22%が最も多く、21%
の「管理職(部門長)レベル」という結果であり、成功企業と失敗企業を
比べると、成功企業はチームリーダーによる意思決定が尊重されやすく、
組織内で意志が整った形で運用されている傾向にある。

④業務プロセスや意思決定プロセスの変更
失敗企業では「事前のチェックを強化する」が34%が最も多く、「事後の
チェックを強化した」が24%と続きます。「担当者に権限移譲を実施した」
は次いで23%という結果である。成功企業の「業務プロセスを簡素化した」
が30%でトップ。次いで「担当者に権限移譲を実施した」が27%となり、
次に「事前のチェックを強化した」が26%という結果と逆の動きであり、
トップの意識の低さが伺われる。

失敗企業の結果は、多くの示唆を含んでいる。
特に、失敗企業の項目の④は、重要と思われる。
IT経営力アップの基本として、組織の変革が必要だと言って来たが、
ソーシャルメディアの活用だけでも、変革の必要性が問われることを
この調査でも示しているのではないだろうか?

« 2013年2月23日 | トップページ | 2013年3月9日 »

最近のトラックバック

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ