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2013年4月6日

2013.04.06

ICT活用への再考

企業でのICT活用の支援で結構あるのが、ツールとしての導入による
システム化である。その企業の経営ビジョンをベースとした課題解決
のためのIT化というよりも、直接的にITを使用する人の
機能的な面を中心とした判断による導入となる。
それでよいのでは?と言う話もあるが、果たして全社的にそのITの持つ
よさを活かしきれているのであろうか?
そのような現状を考え、もう少し、ICTの概況を理解し、ビジネスへの
活用を効果的に行うためのポイントについて、お話をした。

1.ICTの概況
ICT関連の技術、サービスの深化は、極めて早い。
社会インフラとしてのインターネットであり、ソーシャルメディアの
拡大や深化は、ここ5年ほどでも圧倒的なスピードで進んでいる。
更に、デバイスの進化、クラウドサービスの深化も急激な発展を
示している。

「クラウド化する世界」(ニコラス・G・カー著)では、
インターネットは、情報収集からコミュ二ティ作りに至るまで、あらゆる
ことを簡単な処理に変えて、大抵の事は、リンクをクリックするだけで
表明出来る様になった。そうした処理は、1個1個は単純でも、全体と
しては、極めて複雑だ。我々は、1日に何百何千回というクリックを
意図的に、あるいは衝動的に行っているが、そのクリックの度に自分
自身のアイデンティティや影響力を形成し、コミュ二ティを構築している。
我々がオンラインでより多くの時間を過ごし、より多くのことを実行
するにつれて、そのクリックの複合が、経済、文化、及び社会を形作る
ことになるだろう。
、と言っている。

平成23年の情報通信白書でも「8割ほどの人がインターネットを使って
いる」し、「中核年齢では9割以上の人がインターネットを使う」
とのこと。60代後半以降の人びとにとっては、多分、耐えられない
スピードと思うが、それが現実なのである。
既に、インターネットを日常の様々な行動に浸かっていくのが当たり
前の時代でもある。
そして、ソーシャルメディアの出現はマーケティングを大きく変え、
クラウドはITの活用を変えたのである。しかし、まだまだ、この
状況変化をキチンと認識している人は多くない。
しかし、コミュニケーションの変化として、
・お茶の間コミュニケーションの消滅
・ネット接触時間の拡大
・情報量の激増
・ソーシャルメディアの利用の深化
・スマートフォンの爆発的普及による利用シーンの拡大
があり、クラウドサービスによる利活用では、
・安くて手軽なサービスの拡大
・何時でも何処でも使える
・サービスの所有から利用への変化 
等の変化がある。

2.代表的なITソリューション
1)ソーシャルメディアの色々
あらためて確認すると、ソーシャルメディアは、インターネットを
前提とした技術を用いて、発信された映像、音声、文字情報にある
コンテンツ(情報の内容)を、当該コミュニティサービスに所属し
ている個人や組織に伝えることによって、 多数の人々や組織が参加
する双方向的な会話へと作り替える。ソーシャルメディアは知識や
情報を大衆化し、大衆をコンテンツ消費者側からコンテンツ生産者
の側に変える。

ソーシャルメディアは、電子掲示板や、ブログ、ウィキ、ソーシャル
ブックマーク、 ソーシャル・ネットワーキング・サービス、
画像や動画の共有サイト、アマゾンなどの通販サイトのカスタマー
レビューなど多彩な形態を取る。
電子掲示板:2ちゃんねる
ブログ:アメーバブログ、livedoor Blog、WordPress
ナレッジコミュニティ (集合知):ウィキ、ウィキペディア
ソーシャルブックマーク:はてなブックマーク
ソーシャル・ネットワーキング・サービス:mixi、GREE、
Facebook、Twitter、Google+
画像や動画の共有サイト:YouTube,ニコニコ動画, Pixiv
等があるが、Pinterestなど新しいサービスが出てきている。

国内でも多く使われているのが、Facebook、Twitterである。
例えば、Twitterは140文字で、つぶやきと呼ぶメッセージを
送るサービスであるが、様々な形で活用されている。
・クーポン配布 フォロアーへのメリットがわかりやすいです。多くの企
        業が始めています。
・苦情受付 すぐに解決することができれば、顧客満足度が一気にあがる。
・求人   経営者との直の会話でリクルートされたと言うこともある。
・個人ブランドを確立する     社長や担当者がね。結構多いです。
・異業種交流  オフ会につながることが多いのもTwitterの特徴。
・RTでクチコミ   
・販売促進           飲食業で多くなっています。
・障害情報などの速報!

2)クラウドサービス(クラウドコンピューティング)
従来のコンピュータ利用は、ユーザー(企業、個人など)がコンピュータ
のハードウェア、ソフトウェア、データなどを、自分自身で保有・管理
していたのに対し、クラウドコンピューティングでは「ユーザーは
インターネットの向こう側からサービスを受け、サービス利用料金
を払う」形になる。
ユーザーが用意すべきものは最低限の接続環境(パーソナルコンピュータ
や携帯情報端末などのクライアント、その上で動くブラウザ、インター
ネット接続環境など)のみであり、それらのコンピュータ本体および
ネットワークの購入・管理運営費用や蓄積されるデータの管理の手間
は軽減される。

ICTの資源が所有から利用の形になり、月額で1加入者数千円から
1万円前後と安価で、直ぐに利用出来る点などから徐々に活用は
広がっている。

中小企業では、Saasと呼ばれる業務サービスを月額レベルで利用
できるサービスが有効であり、このサービスを活用して、業績をアップ
させている企業も増えている。まだ、1加入者の料金が高いと言う
不満もあるが、積極的な利活用を考えるべき時期かもしれない。

3.ICT活用に向けて
その活用のポイントとして、以下のキーワードで自社、自身への活用を
考えて欲しいものである。
・ITは人をつなぐ
・ITは仕事のお助けマン
・ITで自分を魅せる
・ITは知の集合

1)ITは人をつなぐ
ソーシャルメディアの基本であるが、企業と顧客の信頼の醸成や個人間の
つながりの強化に有効である。既に、Facebook、ブログをやっている方には
あらためて言う必要もないが。また、以下の例のようなコミュニティ作り
にも極めて有効である。
・ベネッセウィメンズパークビジネスモデル
雑誌などでは、不可能な顧客一人ひとりに、個別対応したり、地域情報を
提供する。
・おしゃべり広場
 子育て」など9つのカテゴリーに分かれている。
・地域のクチコミ広場
 海外を含む53エリアの中で、お母さん一人ひとりの不安、悩みを解決する
 場作り
なお、コミュニティサイト成功のポイントとしては、
①賑わいを付ける。
  集客が最大のポイント
  如何に、人を参加させるか?
②課題の解決をしていく
  単なる興味本位では、ダメ。
③物品販売サイトへの進化

2)ITは仕事のお助けマン
クラウドサービスに代表される各ITサービスが業務効率化やコミュニ
ケーション強化に効果のあることを認識すべきである。
まだ多くの経営者は自前の機械やデータの囲い込みなど、旧来の意識の
ままの方も多く見られる。最近は、自治体クラウド、学校クラウドなど一般
企業向け以外の新しいクラウドサービスも登場して来ている。
企業の規模や業種、業界の垣根を越えた新しいインフラとして、自社の
ビジネスに如何に活かしていけるのか、を考える時期でもある。

3)ITで自分を魅せる
ブログやFacebookが自分の想い、考え方、仲間作りに大きな力となっている。
また、「簡単にホームページが構築でき、しかも、その豊富な機能さや廉価な
費用」のjimdoサービスに代表されるようなホームページ構築サービスの拡大は

自身のPRにも強力なソリューションとなる。何回かの講習会でも、ホーム
ページ構築のスキルの全然ない人でも2,3時間で立派なホームページを
作っている。IT技術の早さには、つくづく感心する。

4)ITは知の集合
wikiに代表されるような各人の持つ知恵やノウハウをインターネット上で、
共有していくことが拡大している。また、参加者のニーズや想いを形にする
ための商品開発のコミュニティの登場で、メーカーとしてのモノを作り出す
ことの行為が参加者の知恵により進められる時代でもある。

ICTの凄さと面白さ、あらためて、考えたいもの。

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