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2013年5月4日

2013.05.04

他社事例も活用し、自社を深堀

世の中、アベノミックスとメディアは、騒いでいる。
一部の輸出企業に円安の恩恵は出そうであるが、中小企業含め、
多くは、まだまだ?つい最近の給料のアップ状況を見ても
そう言える様である。関係している企業のトップも、まだ
笑顔にはなっていない。

でも、環境は変えられなくとも、自社は変えられる。
企業を取り巻く経営環境の激変は企業に多くの経営課題を
突きつけている。外部経営環境の変化は企業経営にとって
「脅威」であると同時に新しい「事業機会」も生み出す。
外部経営環境変化を見極めたうえで、取り組むべき“重要経営課題 ”
を明確にすることが大切であり、その時期かもしれない。

1.まずは、原点を見直す
企業経営においては、まず第一に、経営理念や使命感が明確になって
いて、それが社員と共有されていなければならない。今更ながらと
思うが、結構、忘れがち。自社が何のために存在し、どこへ行こう
としているのか、それによってどのようなプラスが世の中に生じる
のかを明らかにする。
特に中小企業が優秀な人材を集めようと思えば、待遇だけでは勝負
にならない。世のため、人のためになるビジョンを持っているから
こそ経営が成り立つ。
第二に、それが時流やトレンドに合っているかどうかを考えてみる。
理念や使命感を時流や環境に合わせると言っても良い。善や美と
言われるものは、時代によって移り変わる。独り善がりな思い込み
では経営にならない。
第三に、自社の事業構造、収益構造を見直し、競合とのポジショニング
を考える。利益を生み出す仕組みというものを知ること。その上で
競合との差別化を考える。
高利益を上げている企業ほど、このポジショニングと自社強みの徹底
強化を図っている。
第四は、経営者、管理者の人のありようかもしれない。
・物事の本質を見抜く智。
・部下や取引先からの信頼。
・部下を慈しみ育てる心。
・困難に立ち向かい信念を貫く強さ。
・組織を動かすルールを徹底し処断する厳しさ。
人の上に立つ人間がこれら5つの要素を有しているかどうか?中々に、
難しいが。
第五には、組織体制や制度・規則が有効に機能しているかどうかであり、
企業文化熟成の基盤となる。
何を評価し、それをどう処遇するかが明確になっていて、それが戦略と
整合しているかどうかが重要となる。

2.自社理解への一歩
現在の事業ドメインとは、「企業が事業を行うために選択し、集中すべき
範囲・領域」であり、これを再考してみる。
我が社の事業のあり方を明確にし、今後どのような方向で進めるか。
・我が社の属する業界の、現在の特徴・業界での位置づけ
(ポジション)を明確にする。
・現状での業界特性を考慮しながら事業ドメインをまとめる。
・事業ドメインは、現状顧客・そのニーズ・自社の競争力の源泉
としてのノウハウ(技術・生産性・人材等)の3つの要素に
まとめて考える。
・この3つの要素から、我が社が現在どんな価値をどんな顧客
に提供しているかを考える。

以下の点を絶えず推敲するのも必要である。
・ただ今日のための組織では無いか?
 新しい社会、文化に対応出来る組織作り
 ソーシャルメディアはマーケティングを変えたとの認識が必要。 
・自社(受注生産)ビジネスの振り返りは?
  顧客への提案手法
  顧客のニーズをどう掴むか?
  新しい文化の創造
 
企業は様々な業務遂行能力を組み合わせて事業を行っている。
この能力を“ビジネス競争力” と呼び、“ビジネス競争力” は企業
が持つ競争力(実力)の根源であり、“成熟度”という形で図れる。
自社見直しによる重要経営課題を解決し、企業が経営目標を実現する
ためには、重要経営課題に最も関連の深い“ビジネス競争力” の
“成熟度” を、現在のレベルからより高いレベルへ引き上げること
が必要となる。
更に、組織能力をITを活用してあげることが成果に結びつく。
このため、経営情報の見える化、KPIマネジメントが必要な行動
ともなる。たまに、IT投資をすれば、直ぐに、経営成果に結びつく
との誤解があるが、直ぐに結果の出ることは無い。

3.具体的な事例を少し見てもらいたいもの
参考になるのが、知的資産経営報告書、魅力発信レポート、IT経営力
事例と思う。
①知的資産経営報告とは、
「知的資産」とは、人材、技術、組織力、顧客とのネットワーク、
ブランド等の目に見えない資産のことで、企業の競争力の源泉
となるもの。これは、特許やノウハウなどの「知的財産」だけではなく、
組織や人材、ネットワークなどの企業の強みとなる資産を総称する
幅広い考え方である。このような企業に固有の知的資産を認識し、
有効に組み合わせて活用していくことを通じて収益につなげる経営を
「知的資産経営」と呼び、様々な報告書がある。個人的には、次の
魅力発信レポートが面白い。
②魅力発信レポートより
人材や技術、知的財産や顧客ネットワーク等といった数値化しにくい
「力」と事業展開における価値の創造や将来ビジョン等を分かりやすく
とりまとめたのが「中小企業魅力発信レポート」。
これは、業界の動きや各社のSWOT(強みや弱み他)をまとめており、
少し深く企業分析の状況を知りたいのであれば、結構有効である。

記述事例より
1)ある企業での産業機械分野での概況
産業機械製造業はユーザー業界の設備投資動向により需要に大きな波
が生ずる。需要の拡大期には、受注残が積み上がり異常な繁忙感が
ある一方で需要の縮小期には過当競争による値崩れが避けられず
企業収益は大きく圧迫される。
したがって、事業の多角化や固定費削減、有利子負債の圧縮等の財務
体質の改善を進め、体力の増加に努める必要がある。
海外市場への対応では、日本の工作機械は過去20年以上にわたり世界
1位の生産額を誇っておりその輸出額も受注額の5割弱を占める。
技術開発は、産業機械に対するニーズは多様化、高度化しており、
特に加工の高速化、高精度化に対する要求は一層強まってくる。
また、最近の環境保護意識の高まりから切削油を使用しない機種開発が
求められている他、IT技術の発展に伴い機械本体に通信機能をもたせ
距離的に離れた本社等から稼働状況を監視できる機種も開発されている。
ユーザー業界からの低価格要求は強く、これら高機能への強化を
進めるとともに、コスト削減努力による低価格への対応が強く
求められている。最近の技術革新の動向では、ECO対応の商品、高張力
鋼板の適用増加による加工技術等の動向に注目が集まっている。

2)ある企業での事業機会、脅威への記述
・一品モノ、大きなモノで精度を要求する製缶・機械加工の仕事が
増加している。
(液晶テレビの大型化に伴い製造設備も大型化するのに連動してきた。)
・設備メーカーの技術者からの相談が増えている。
(団塊の世代が退職後、設計ノウハウをもった経験者が激減している。)
・生産管理の負荷を軽くするために、一括で発注する設備メーカー
が増えてきた。
(大きなモノから小さなモノ、四角いモノから丸いモノまでを一括
で委託するケース)
・リーマンショック以降、設備産業への投資が減?し、国内の発注量
が激減した。
・設備メーカーは海外へ工場を移転しており、精度が高くない安価な
仕事は、中国や韓国などの海外業者から調達している。
・顧客からのコストダウン要求が強い。

出来れば、何社かの事例を含め、自社の今後のあり方の参考として、
活用してもらいたい。

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