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2014.04.25

企業でも、必要なポジティブの発想

私自身、ポジティブ心理のプロでもないが、自身の経験とその結果、
組織の活性化への影響などからポジティブ心理学は、個人でも、
組織でも、かなり有効なアプローチ方法では、と思っている。

そして、よく言われている「成功するからポジティブになる」のではなく、
ポジティブであるからこそ、多くのことを学んで最終的に成功に結び
付けられる、ことを認識すべきかもしれない。コレは、個人としても、
組織を上手く動かしたい経営者としても、重要なことである。

1.ポジティブな感情
良く我々は、ポジティブな感情、状態と言ったり、ネガティブな状態と
言ったりしているが、専門家に言わせると、ポジティブな感情には、
以下の10個が想定されるとのこと。
①喜び(Joy) 期待以上にうまくいっている
②感謝(Gratitude) 与えられた何かについてその価値を認めている
③安らぎ(Serenity) 今の瞬間の感覚に意識が集中し、これをゆっくり
味わっていたい、もっとこういう感覚をしょっちゅう味わいたいと思う
④興味(Interest) 新しいものごとに関心を抱き、謎を突き止めたい気持ちに
突き動かされる
⑤希望(Hope) 絶望的な状況のなかで、「最悪の事態を恐れながら、
よりよい状況を望む」感情
⑥誇り(Pride) 自分の努力と能力を投じて何かがうまくできた
⑦愉快(Amusement) 驚きや不調和から引き出された笑い
⑧鼓舞される感情(Inspiration) 奮い立つような感情がわいて、
意識はくぎ付けになり、心が熱くなる
⑨畏敬(Awe) 自分が何か偉大なものの一部であると感じる
⑩愛(Love) 10のポジティブ感情のすべてを含んでその上に位置する感情

ポジティブ感情は、人類の祖先にまでその起源をさかのぼれ、身の安全を感じた
ときや、何かに満足したときのよい気分が、
(1)祖先たちの精神の働きを広げ、
(2)身体的、社会的、知的、心理的リソースの形成を促し、長い時間をかけて彼
らによりよい変化を起こさせてきた。
もちろん、人間には両方の感情が重要であり、仕事の種類によってはネガティブな
気持ちになって取り組んだ方が成果が出るという研究もある、とのこと。
どちらにせよ、我々の感情は思考に影響を与えており、それを抑圧したり無視したり
するよりは、感情のシグナル(情動)の意味をきちんと解釈し、また自分の気持ち
を適切な状態に持っていくことに注意を払った方が、仕事の生産性も高まるはず
であり、組織としても、適正に活動して行く。
その効果は、
・ポジティブな感情は知性を磨く
・幸福な人は多くの情報を覚え、評価し、理解する
・ポジティブな感情は健康や長生きを促進する
・ポジティブな感情は生産性を高める
・ポジティブな感情が高い人は災難にうまく対処する
・ポジティブな感情は社会性を培う
等、あり、研究者によって、様々な実証、検証報告が出ている。

また、セリグマンは「世界で一つだけの」幸せ」という本の中で、
幾つかのポジティブ関連の測定を薦めている。
自身のポジティブな状態がどのようなレベルか、を診るには面白い。
①ファーダイスの感情度測定  24ページ
②日常の幸福度測定     64ページ
③人生の満足度測定     89ページ
④感謝度想定        102ページ
⑤罪の動機測定       112ページ
⑥自分の楽観度想定     122ページ
⑦自分にとっての強み    206ページから241ページまで
⑧仕事と生活の調査     252ページ
⑨パートナーの強み     292ページ
コレを試してみるのも、理屈はどうあれ、結構有効かもしれない。

2.個人、組織を活性化させるポジティビティ比
「ポジティビティ」(自己肯定的な心の状態)をポジティブな感情とネガティブな
感情の比として示すことは、個人、組織ともに、その目安として有効である。
ポジティブな感情というインプットと、心身の健康・良好なコミュニケーション
、仕事の生産性といったアウトプットの関係は、線形ではない。ポジティブな感情
がアウトプットにつながり、それがまたポジティブ感情を生み出すといった好循環
を形成するためには、あるポイント以上のポジティブ感情が必要とされる。
それがポジ:ネガ比=3:1だと言われている。

バーバラ・フレドリクソンの「3:1の法則」にも記述のあるポジティビティ比
の自己診断テストを試してみると面白い。
「過去24時間にどんな感情を味わったのか?
1日を振り返って、それぞれの感情を最も強く感じた度合いを「0~4」までの
数字で答える。

0=まったく感じなかった
1=少し感じた
2=中くらいに感じた
3=かなり感じた
4=非常に強く感じた

①面白い、愉快、バカげていておかしい amused, fun-loving, or silly
②怒り、いらだち、不快  angry, irritated, or annoyed
③恥辱、屈辱、不面目  ashamed, humiliated, or disgraced
④畏敬、驚異、驚嘆  awe, wonder, or amazement
⑤軽蔑、さげすみ、見下す気持ち contemptuous, scornful, or disdainful
⑥嫌悪、嫌気、強い不快感  disgust, distaste, or revulsion
⑦恥ずかしかった、人目が気になった、赤面したこと
          embarrassed, self-conscious, or blushing
⑧感謝、ありがたい気持ち、うれしい気持ち
        grateful, appreciative, or thankful
⑨罪の意識、後悔、自責の念
        guilty, repentant, or blameworthy
⑩憎しみ,不信、疑惑  hate, distrust, or suspicion
⑪希望、楽観、勇気  hopeful, optimistic, or encouraged
⑫鼓舞され、高揚感を覚え、元気づけられたこと
      inspired, uplifted, or elevated   
⑬興味、強い関心、好奇心  interested, alert, or curious
⑭うれしさ、喜び、幸せ  joyful, glad, or happy
⑮愛情、親しみ、信頼  love, closeness, or trust
⑯誇り、自信、自分への信頼  proud, confident, or self-assured
⑰悲しみ、落胆、不幸  sad, downhearted, or unhappy
⑱おびえ、恐怖、恐れ  scared, fearful, or afraid
⑲安らぎ、満足、平穏  serene, content, or peaceful
⑳ストレス、緊張、重圧感  stressed, nervous, or overwhelmed

これらをポジティブとネガティブな項目で数えることで、比率を出します。
継続的に実施するには、以下のサイトに登録すると便利。
自己診断テスト(英語)
https://www.positivityratio.com/single.php
継続してテストする場合は登録が必要です
サインアップのページ(英語)
https://www.positivityratio.com/signup.php
登録後のログイン(英語)
https://www.positivityratio.com/login.php

・ポジティビティは気分が良い
・ポジティビティは精神の働きを広げる
・ポジティビティはリソースを形成する(拡張ー形成理論)
・ポジティビティは弾力性、立ち直る力を強化する。
・ポジティビティ比が3対1を超えると繁栄に向かう
・ポジティビティ比は上げることが出来る

個人レベルでは、一日再現法というのがあり、コレと組み合わせると、さらに、
自分達の考え方や行動の仕方を変えたりして「自己成長に関する問題を解決する」
と言える。
また、「ポジティビティ比が3対1を超えると繁栄に向かう」のは、組織レベル
でも、同じであり、組織での検証結果も多く出ている。
経営者は、是非、コレを考えに入れるべきと思う。

3.組織で考慮すべきこと
ショーン・エイカーは、「幸福優位の7つの法則」で個人、組織が上手く
活動できる7つのポイントを述べている。
1)幸福感
ポジティブ感情が多く幸せである人の人生は充実している。もちろん、
「ポジティブ心理学」は科学であるから様々な検証も加え、説明している。
意識して人に親切にする、等いくつも幸せ観をアップする方法を示している
2)心の持ち方
自分の能力を信じることができる人は成功する。仕事に対するポジティブな
心の持ち方は、パフォーマンスに影響するだけでなく、能力を向上させる。
人の生き方に仕事の意味や自他の期待が影響する。期待理論やピグマリオン効果
(誰かの可能性を信じ、その可能性を高める)についても説明している。
組織として、考えるべき点は多い。
3)テトリス効果(残像効果的思考)
人は自動的に考える思考のルートが出来ている。多くの人は自動的にネガティブ
なルートで考える。弁護士の考え方などを例に挙げ、ネガティブな自動思考
について解説している。幸福、楽観、感謝などを利用したポジティブな思考
を継続的に進めることにより、ポジティブな習慣化と自身の人生の変化を学ぶ。
4)再起力(レジリエンス)
逆境や困難から立ち直る道が3つあるという。グルグル回る道、さらに悪くなる道
、そして、立ち直り力、さらに、逆境から成長する力により切り開く道である。
5)ゾロ・サークル(コントロール感)
自分をコントロール出来ているという感覚の大事さや、その効用について教えて
くれる。脳の感情システムと認知システムの働きを説明する。危機感を感じたり、
ストレスを感じると、アドレナリンとストレスホルモンにより、脳が感情系で
ハイジャックされる。これでは、創造的な仕事ができない。まずは、自身が
コントロールできるレベルまで戻り、そこから理性的な行動に戻る。
6)変化への実施は20秒以内
悪い習慣をどう良い習慣に変えるか、それは、よい習慣になるため20秒以内で
実施できること。悪い習慣はすぐに手のとどかないところへ持っていく。
良い習慣を身に着けるためにはすぐに手が届くようにする。自分が主体的に
できるところと、出来ないことを明確に分けて、ステップ・バイステップで
実行する。良い習慣を作るための、行動改善のヒントが得られる。
7)ソーシャルへの投資(仲間の大事さ)
仲間や人間関係の大切さを主張している。仕事ができるようになるには、自分
ひとりで集中ればよいと思いがちだが、それは間違っている。仲間を持っている
人の方が、いい仕事ができる。ストレスや困難な状況を打破するには仲間が必要だ。
人間関係はレジリエンスの最重要要素のひとつだ。学習の時間、仕事の時間を
ふやせすことだけではよい仕事はできない。仲間が大事。仲間が生き残りと
繁栄を約束する。

7つのポイントを具体的に組織の中で、実施していくには、それなりの専門
グループによるガイドが必要である。しかし、自社の独善的な「改善」だけを
繰り返しても企業はやがて疲弊してしまい、これからのビジネス社会では
生き残れない。これからは、「コミュニケーション活性化」「強みの発見」など
ポジティブなアプローチによって、外部の基準に合わせるのではなく、組織
の内側から、個人レベルも含め、改革を進める必要がある。

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