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2014年6月14日

2014.06.14

自身の想い、考えを論理的にまとめるセンス

会社の規模に関係なく、ビジネス対応の中では、論理的な考え、行動が
必要とされるが、物事を筋道立てて考えるコトは少なからず、発想の
強化とその訓練、そして、絶えずそれを意識するセンスが必要と思う。
企業人として、社会人として、自身の考え、想いを相手に分かり易く
伝えることは、己の大きな資産でもある。コレは、中小企業のビジネス支援
の中でも、強く感じる。
ロジカルシンキングはその大きな1つであり、そのセンス、スキルを身に
つけると、物事を論理的に、体系だてて考えられるようになるため、
全体像が把握しやすくなり、相手にもわかりやすく伝えられるようになる。
コレは、ビジネスだけではなく、地域活動の中でも、重要なはずであるが、
多くの活動の中で、まだまだ、と言う感は逃れられない。

1.基本的なスタンス
社会の変化が急激な中、「当たり前が変わる」時でもある。「当たり前と思わない」
ことが一番肝要な態度かもしれない。考えるセンスが必要である。
自分の中でものごとを組み立て、意味のつながりや事実の関連を見つけたり
(論理力)、新たな問題を発見したり(発想力)、それをどう解決するかを見つけたり
(問題解決力)、何々はきっとこうなるのではないかと予測したり(推理力)、
何かを構想したり(構想力)等々することである。
そこで必要なのは、知っていることや、当たり前のことを当てはめている限り、
思考は、自分にとって必要ではない。良く言われるロジカルシンキングの活用
の前に自身の「当たり前の発想」を変えて欲しいものである。 

1)意識を観念化しない
良く人の行動を制限するものに「意識の壁、知識の壁、行動の壁」の3つが
あると言われている。そして、「意識の壁」として、
①固定化(自身のことしか見ない) 自分の見方(知識・経験)を絶対と思う
②偏食化(自身のことしか見えない)過去の経験的な行動に頼り、その価値を色眼鏡化
③単眼化(1つ見えたことですべてと見なす)たまたまの結果が全てと思う

これらの罠に落ちないために以下のスタンスを取ることが必要である。
・他にも対応策があると思う(正解はひとつではない)
・自身の経験、知識は不十分と思う(知識、情報を広く感じる)
・見えないことへの配慮(見えている事象にのみ囚われない)
特に、中小企業のビジネススタンスでは、注意すべきことかもしれない。 

2)考えを多様化するセンス
「多様な意見は何故正しいのか」の本にもあるとおり、集合知の効果を上げるには、
人々の多様さが重要といわれている。コレは、自身の考えをまとめる上でも
同じである。
①視点(立場)を変える
いまの位置・立場そのままでなく、相手の立場、他人の視点、子供の視点、
過去からの視点、未来からの視点、等々
②見かけ(外観)を変える
見えている形・大きさ・構造のままに見ない。大きくしたり小さくしたり、
分けたり合わせたり、伸ばしたり縮めたり、早くしたり遅くしたり、
前後上下を変えたり等 々
③意味(価値)を変える
分かっている常識・知識のままに見ない。別の意味、裏の意味、逆の価値、
具体化したり抽象化したり、まとめたりわけたり、喩えたり等々
④条件(状況)を変える
「いま」「ここ」だけでのピンポイントでなく、5年後、10年後、更なる未来、
あるいは5年前、10年前等々

「変える」とは、それを意識してみるという意味である。
例えば、「視点を変える」「視点を意識してみる」とは、「~と見た」とき、
「いま自分は,どういう視点・立場からみたのか」と振り返ってみるということだ。
特に、ビジネスの場合、まだまだ「顧客の立場で見たらどうなるか」等々。 
コレは、他の3つも同じである。

2.「考える」ための基本スキル
1)「分ける」コト
人間の考える範囲は、限定的である。そのため、「考える」ことを効果的に進めるには
「分ける」行為が重要となる。
今見えているカタチ、いまある意味、いまある条件、いまある構造、いま
ある位置関係等々を分解することで、新しい関係づけを見つけるコトが容易になる。
①ツリーに分ける 垂直分解(系統図、機能分解、目的・手段)、水平分解(役割区分)
②フローに分ける 流れのパターン(時系列、因果関係、起承転結)
③配置に分ける  位置関係、配置関係等々パースペクティブ(遠近法)の関係
④構造に分ける  組成関係、骨格構造等々立体的関係
⑤状況に分ける  5W1H(ヒト・モノ・カネ)
やや大雑把になる中小企業の対応では、ビジネス強化として、考える必要がある。

「分ける」をチェックする目安は、
・もう少し細かくならないか
・もう分けられないか
・他の分け方はできないか
・何か前提にしていないか
・見落とし,ヌケはないか
・似た事例をベースに上記の項目を見直してみる

2)グルーピング
「グルーピング」は,バラバラになった情報、バラバラにした情報の中に、意味
のある「つながり」を見つけて、あらためて新しい基準(共通点)で、
まとめることにある。
いずれにしても、共通点があるのは、似ているから「共通点」が見つかるのでは
なく、「共通点」を見つけるから似ているのである。両者はつながるのではなく
つなげる。共通点は創り出すものなのである。

「グルーピング」をチェックする目安は、
・似たところはないかと考えてみる(まずは、共通点を適当に仮説化)
・違いはどこにあるか、を考える。似ても似つかないものはどれか、
を考えるのも一つ。
・別に言い換え(置き換え)られないか
・両者に関係づけられるものはないか、無関係なものはないか
・両者をそれぞれ別のモノ(似たもの、関係あるもの)に置き換えてみる
・それぞれを由来・背景・根拠・理由に遡ってみる
・似た事例をベースに上記の項目を見直してみる

新規事業を開発する場合、業種の定義や提供を別種にし直したりすることで、従来
と異なる市場を発見することが多々ある。例えば、「クロネコヤマト宅配便」は、
従来の郵便事業の定義をし直したものであり、「スターバックス」は、単なる
コーヒーを飲むと言うビジネス定義から「楽しい空間提供」と言う定義に
変えたことにより、新しい顧客を開発したものである。
最近は、元気のある中小企業経営者でも、このような発想が出てきている。

3)組み合わせ
「組み合わせ」は、異質の分野のもの、異なるレベルのものを組み合わせることで
新しい全体像を見つけ出す。全体だけでなく、その一部分同士からも新しい
組み合わせを見つける。
例えば、最近脚光を浴びている「3Dプリンター」は、Webの世界とリアルの世界を
上手く組み合わせて行くビジネスである。ディジタルコンテンツとしてのモノ作りの
データを実際の形に創っていくことで、これからの社会に大きな変化をもたらして
行く。また、ipodに代表される様な音楽配信サービスは、インターネットの
広さとディジタルコンテンツを上手く組み合わせたことによる。
コレは「組み合わせ」と言う考えが重要なポイントとなる。
中小企業でも、多くとは言えないが、異業種交流での他社との組み合わせで、
新しい製品を開発している事例もある。

3.ロジカルシンキング概要
ロジカルシンキングとは論理的(ロジカル)に考える(シンキング)ことであり、
行動への成功率を高め、確実に目標達成するために不可欠な思考法である。

1)なぜロジカルシンキングが必要なのか?
ロジカルシンキングしないと、モグラ叩き的な仕事、全体把握の欠如、失敗の繰り
返しがあり、経験、ノウハウの積み上げが難しい。
ロジカルシンキングを実施することにより、全体像の把握、体系的な思考、
最短距離の達成、確実な目標達成が可能となる。

従来から日本でロジカルシンキングが定着しないと言われているが、グローバル化
が進み、ビジネススピードで勝敗が決する時代となり、組織の目標、個人の目標
を論理的に展開する必要が出てきている。
例えば、ロジカルシンキングしない人には、以下の態度が多く見られる。
・やってみなければ分からない
・運が悪かった
・戦う相手が悪かった
・根拠無く他人のせいにするのが特徴
・どんぶり勘定的な判断
残念ながら、中小企業ビジネスでは、このような態度がまだ見受けられる。

2)どうすればロジカルシンキングが身につくか?
①まず全体像を把握する
・全体と部分の関係を把握し、構成要素の把握を行う。
・グランドデザインを明確にする
 グランドデザイン・・・全体構想、将来のあるべき姿
 グランドデザインの共有化を図り、意思統一を行う。
②目的と手段を区別する
 目的と手段を間違えたり、同一として考えている場合が結構多い様である。
 手段はあくまでも、どのように行うか?である。
 また、目標には、上位目的と下位目的があることを認識する。
 大目的と小目的を正確に認識し、目的と手段の混同原因としない。
③なぜなぜを考える
 原因究明なしで対策を考えない。
 成功や失敗の原因究明を絶えず行うことが重要である。
④情報整理法を身につける
 氾濫する情報の中で、ロジカルシンキングの基本は意識したとしても、
 的確な情報の入手と整理が大きな力を持つことになる。
 それには、キーワードで整理するコト、情報をグルーピングし、階層化
 して整理するコトが肝要である。

3)ロジカルシンキングの基本
①マクロからミクロに、まず全体を捉える
・ミッシー(MECE)の考え方をベースに、モレ無く、ダブリ無く把握する。
全体像把握にはMECEが効果的である。
・フレームワークを意識し、全体の構成要素の明確化を考える。
例えば、構成要素別分析、経営戦略のフレームワークとしての3C
(Customer,Company,Competitor)がある。
・モデル化して、単純明快に考える。
例えば、「ビジネスモデルジェネレーションキャンパス」などは有効である。
②既成概念の枠にとらわれない発想
コレには、ゼロベース思考(既成概念や常識にとらわれないゼロからの発想)、
オプション思考(解決策の選択肢、代替案を複数考える思考法)、ブレイン
ストーミング、マインドマップ手法などがある。
③情報整理の工夫
図解や図表を使って情報を整理する。
また、MECEを意識したツリー構造で、因果関係や大小関係を階層化する
「ロジックツリー」もその1つでもある。
一枚に情報を整理して全体像を把握する習慣化も有効である。

4)阻害要因
以下の点に配慮していく必要がある。
・過去の成功体験に酔いしれ、思考停止となる。
・失敗体験に囚われ、タブーを作る。
・mustとwantの区別が出来ない。
wantは望ましいコトであり、しなくても良い事でもある。
・過去の延長で思考することで、ワンパターン化、記憶に依存した判断をする。

また、ビジネス面に関わらず、自分が望む成果を得るためには、相手が望んでいる
ことを知り、期待する成果へと導くために、適切な伝え方をする必要がある。
相手が望む結果を得るための根拠を、漏れなく、抜けなく、わかりやすく
説明し、確実に成果が得られることを伝えるためのスキルとしても、
ロジカルシンキングは多いに活用出来るはずである。
是非、中小企業の組織、個人レベルでも更なる活用を進めてもらいたい。

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