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2014年6月21日

2014.06.21

己を知り活性化するセンス

多くの中小企業が市場環境の変化に合わせ、既存市場での事業展開や
組織としての企業の変革が必要とされている。このため、企業でも個人でも、
「当たり前が変わる」時でもある。特に、中小企業では、そのトップが
会社組織そのものである場合も多く、社員以上に、自身の見つめ直し、
変革が必要なのではあるまいか。

1.ポジティブ心理的な自身の把握
我々の感情は思考に影響を与えており、それを抑圧したり無視したり
するよりは、感情のシグナル(情動)の意味をきちんと解釈し、また自身
の気持ちを適切な状態に持っていくことに注意を払った方が、仕事の生産性
も高まるはずであり、組織としても、適正に活動して行く。
また、よく言われている「成功するからポジティブになる」のではなく、
ポジティブであるからこそ、多くのことを学んで最終的に成功に結び
付けられる、ことを認識すべきかもしれない。コレは、個人としても、
組織を上手く動かしたい経営者としても、重要なことである。
ポジティブ心理学としても、様々な事例検証などから、以下の効果がある
と言っている。
・ポジティブな感情は知性を磨く
・幸福な人は多くの情報を覚え、評価し、理解する
・ポジティブな感情は健康や長生きを促進する
・ポジティブな感情は生産性を高める
・ポジティブな感情が高い人は災難にうまく対処する
・ポジティブな感情は社会性を培う

バーバラ・フレドリクソンの「3:1の法則」にも記述のあるポジティビティ比
の自己診断テストを試してみると面白い。
「過去24時間にどんな感情を味わったのか?
1日を振り返って、それぞれの感情を最も強く感じた度合いを「0~4」までの
数字で答える。

①面白い、愉快、バカげていておかしい ②怒り、いらだち、不快
③恥辱、屈辱、不面目 ④畏敬、驚異、驚嘆 ⑤軽蔑、さげすみ、見下す気持ち
⑥嫌悪、嫌気、強い不快感 ⑦恥ずかしかった、人目が気になった、赤面したこと
⑧感謝、ありがたい気持ち、うれしい気持ち ⑨罪の意識、後悔、自責の念
⑩憎しみ,不信、疑惑 ⑪希望、楽観、勇気
⑫鼓舞され、高揚感を覚え、元気づけられたこと
⑬興味、強い関心、好奇心  ⑭うれしさ、喜び、幸せ ⑮愛情、親しみ、信頼
⑯誇り、自信、自分への信頼  ⑰悲しみ、落胆、不幸 ⑱おびえ、恐怖、恐れ
⑲安らぎ、満足、平穏 ⑳ストレス、緊張、重圧感  

0=まったく感じなかった
1=少し感じた
2=中くらいに感じた
3=かなり感じた
4=非常に強く感じた
これらをポジティブとネガティブな項目で数えることで、比率を出す。
継続的に実施するには、以下のサイトに登録すると便利。
自己診断テスト(英語)
https://www.positivityratio.com/single.php
継続してテストする場合は登録が必要
サインアップのページ(英語)
https://www.positivityratio.com/signup.php

2.己を活気つける(ポジティビティポートフォリオの実践)
自身を知ることは重要であるが、その根底は、意識の活性化である。そのためには、
以下の様な心構えも重要となる。
・大切なものにできるだけ時間を割くように生活を設計・修正する
・今いる状況にポジティブな意味を見出す
・よいことは充分に味わう
  わくわくし、味わい尽くすつもりで
・恵まれている点を数えよう
  毎日嬉しかったことを3つ書き留めよう
・好きなことに夢中になろう
  ポジティブで言うフロー(最適経験)を起こそう
・自分の強みを活かそう
・他者との絆を創る
・自然とのつながりを持つ

これらを実践的に行うには、
ポジティブな感情を引き起こすポートフォリオを作るコトが肝要である。
喜び、感謝、安らぎ、興味、希望、誇り、愉快等が
  「それはいつだったか?」
  「どこで何をしていたのか?」
  「きっかけは何だったのか?」
  「どんなことが起きていたか?」
を具体的に思い出す
  写真、手紙、引用文、詩、思い出の品などをポートフォリオに入れる
  人生のいい瞬間を思い出す
家族・友達から貰った言葉・手紙・メール・カード
泣けてくるビデオ(Youtubeや自作)
過去に感動した出来事、成功した話のリスト
何度思い出しても笑ってしまう話リスト(友達・家族)
いい思い出のつまった音楽・写真

個人的には、pinterestがコレを実践するには、極めて有効と思っている。
例えば、10のポジティブ感情(喜び、感謝、安らぎ、興味、希望、誇り、
愉快、鼓舞、畏敬、愛)について、それぞれの感情を「明確に」「深く」
感じた瞬間を写真や動画に記録して、カテゴリー別に「ポートフォリオ
(自分の作品集)」を記録して行く。

3.パーソナルキャンバスを描く
パーソナルキャンバスはその名のとおり、ビジネスモデルキャンバスを個人版である。
9つの要素がビジネスの場合と以下のように、少し違ってくる。
①「誰の為に役に立つのか」
要するに、あなた自身のお客さんは誰なのか?ということ。
②「自身のリソース」
もっている個人のリソースはスキル、知識、関心ごとなど。
③「主な活動」
やっている仕事について書く。
④「どのように役に立つか」
①で書いたお客さんに対してどういった価値を提供しているかを書く。
例えばITシステムを構築すること自体は価値ではなく、②である。
ITシステムを構築し、その結果として業務効率が改善されるなどが価値である。
⑤「価値を認知させ、届ける手段」
①で書いたお客さんにどうやって価値を知らせるかを書く。
⑥「コミュニケーションの取り方」
どうやってお客さんと関わっているか、になる。対面での打合せ、メール、電話、
SNSなどいろいろある。
⑦「支援者・協力者」
あなたのビジネスを支援したり協力してくれる人たち。
⑧「得るもの」
ほとんどの場合は「給料」が該当するが、お金以外に何を得ているのかを意識する
コトも必要。
⑨「自己投資」
時間や学習のための費用(書籍代、研修代)などがある。

これからのキャリアで重要なこと
「誰と繋がり、何をして、誰の役に立ちたいのか?」。
特に重要なのが、キーリソースが自身(興味・スキル・個性・財産など)を示すと
いうこと。コレには、1項のポジティブ心理的な自己診断結果も大きなリソース
となる。コストや報酬の要素には、ストレスや満足度など数値化できないものを
含めることであり、2項のポートフォリオの実践も有効な手段でもある。
単に、手法的なばかりではなく、自身の心理的要素、自身を取り巻く社会環境
要素がこのキャンパス作成には、問われると思う。
それが、ビジネスキャンパス作成と大きく異なるかもしれない。

このキャンパスを有効にするには、出来上がったキャンバスのいくつかをピック
アップし、参加者全員で意見交換を行い、ワークを通して明るみになった課題を
どのように解決すべきか、参加者同士でコメントを出しあい、相互にアドバイス
を行うのが有効である様だ。キャンバスを共有することで、課題に対する解決策
を参加者同士が共有・提供し合い、自然とグループが出来上がっていく。
この様子は、課題を共有し解決することで、「ゆるやかなコミュニティ」が
生まれていくような感覚があり、今後の新たな働き方、仕事を通じての人との
繋がり方を考えさせられる。

パーソナルキャンバスの作成手順は、色々とある。例えば、現状とは全く異なる
理想のキャンバスを作成するコトも有効である。初めにキーリソース書き出し、
次にその中から1つ選ぶ。選択した1つのキーリソースに合わせて、キャンバスを
理想のパーソナルビジネスモデルへと、全て書き直していくのである。
既存のパーソナルビジネスモデルでは得られなかった「自分が何に対して情熱
を注ぐことが出来るのか」ということをワークの中で発見し、モデルを
組み立てるのである。
自身のキーリソース(興味・スキル・個性など)を軸に、「誰にどう貢献できるか」
という視点から、個人の働き方を再設計・再構築する。しかし、今後の雇用環境
では、テクノロジーの発展やグローバル化によって、雇用数や給与額が減少する
と言われている。このような変化を含め、社会変化をキチンと認識することの
必要性を改めて感じることである。

PEST分析と言う手法で将来の「25のきざし」についてまとめたサイトがある。
http://www.hitachi.co.jp/design/25future/index.html
「25のきざし」は、PEST(P:政治/E:経済/S:社会/T:技術)の視点で2005年
から2030年までに起こり得るであろう事象を分析し、未来洞察を行ったものです。
さらにその過程の中で、社会システムの要件を生活者視点で捉えなおし、あるべき
将来像の仮説“ビジョン”を描出しています。

情熱を傾けられ、自身が最大限に活きるリソースを見つけなければならない。
そして次に、自身のリソースを、どのように社会に貢献し、価値を提供できるか
を考え、それに沿って、自らを積極的にデザインする。
そうすることによって現状に安住することなく、常に変化する環境にあわせて
新たな課題を持ち、主体的に活動することが出来るのではないだろうか。

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