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2014年9月21日

2014.09.21

組織活性化へのアプローチ

ショーン・エイカーは、「幸福優位の7つの法則」で個人、組織が上手く
活動できる7つのポイントを述べている。
ここでは、ポジティブ心理を基本として、組織の活性化、個人の活性化に
必要なポイントをエクササイズなどを含め、少しまとめて行きたい。
この考え方、やり方は、人材育成、組織活性化に悩む中小企業でも、
有効であり、是非、実践をしてもらいたい。

1)幸福感を高めること
ポジティブ感情が多く幸せである人の人生は充実している。
ポジティブ感情がその認識や行動の幅を広げると、人はより創造的に
なるだけで無く、将来も含め、有効な知的資源や社会的な資源、
身体的な資源を生み出して行くとのこと。
googleなどの企業やベンチャー企業の職場環境(遊び感覚のスペースなど)
を楽しいものに整えたりしているのも、社員が束の間ではあるが、
幸福感を味わうたびに、ポジティブ感情が生じ、創造性と革新性が
高まるからである。この幸福感のお陰で、有効な解決へのヒントも出てくる。
この幸福感を持続して行くには、日々の自分が、どの様な感情を持つのかを
理解しておく必要がある。
それには、7つの方法があるとのこと。
①何かを楽しみにする。
1週間先のデートでも、休暇でも、楽しみな予定を考えてみる。
②意識して人に親切にする。
ある研究者によると、1週間の中で、1日だけ、5つの親切な行為を行うと
その人の幸福度は、非常に高まるとの研究もある。
③ポジティブな感情が生じやすい環境をつくる。
先程のgoogleなどの職場環境の有効性と共に、ネガティブな感情を
起こさせない環境作りも考えるべきである。
④運動する
⑤お金を使う
モノを買う行為では無く、経験を買うという意識に変える。
⑥固有の強みを発揮する
24の性格的な強みからその人が持つ固有の強み上位5つを見つける
総合的な調査方法がある。これにより、自身の強みをキチンと
認識し、行動する。
⑦瞑想する
5分間の瞑想により、人はより安らかで満ち足りた気分となり、
知覚と共感が高まる。

■組織の活性化と衰退を分けるロサダライン
組織が活性化し、成功をもたらすために、
メンバー間のポジティブな相互作用とネガティブな相互作用の比率が
最低でも、2.9013対1でなければならない。
1つのネガティブな意見や経験などの悪影響を打ち消すのに、三倍の
量のポジティブな意見や経験が必要となる。
組織の能力を最大限に活かすのは、この数字が6対1が理想との研究結果もある。

2)心の持ち方
自分の能力を信じることができる人は成功する。仕事に対するポジティブな
心の持ち方は、パフォーマンスに影響するだけでなく、能力を向上させる。
人の生き方に仕事の意味や自他の期待が影響する。
例えば、社員に自身の「職務記述書」の書き換えをしてもらい、自身の人生
の目標について考えてもらう。
・ピグマリオン効果の適用
誰かの可能性を信じれば、その可能性を高める。組織とそのメンバーの能力を
アップする。
ただし、リーダは以下の心がけが必要となる。
①部下の知性とスキルは、固定したものではなく、努力によって、改善できる
と信じていること。
②部下が仕事に意味と満足を見出したいと思っていることを信じている。
③自身の日々の行動や言葉によって部下にその信頼を伝えている。

3)テトリス効果(残像効果的思考)
人は自動的に考える思考のルートが出来ている。多くの人は自動的にネガティブ
なルートで考える。弁護士の考え方などがよい事例である。
ポジティブな習慣化で、重要な役割を果たすのが、幸福、楽観、感謝の3つである。
これを個人として、実践するには、「仕事や生活の中で、今日起こった3つの
よいこと」を書き出すと言う方法もある。
テトリス効果を十分に活かすには、全てのネガティブな思考を完全に閉め出す
のではなく、合理的、現実的で健全な楽観性を持つことが肝要となる。

4)再起力(レジリエンス)
あるポジティブ研究者によれば、「ものごとはいつも良い方に転がるわけでは
ない、だが、起きた事から最良のものを引き出すことが出来る人がいる」。
成功している人々は、逆境を単なる障害とは思わず、更に発展するための
踏み石と考える。
例えば、仕事で困難な状況になっても、常に立ち上がってくる人に共通な
ことがある。「楽観的な説明スタイル」と呼ばれるもので、困難な
状況の説明の仕方がポジティブである。即ち、逆境を「限定的で一時的
なもの」と解釈するのである。
逆境や困難から立ち直る方法の1つに解釈のABCDというのがある。
・A(adversity) 困難な状況の把握
・B(belief) 今信じていることが事実とは違うとして、反論する。
・C(consequence)  ポジティブな結果を得られる。
・D(disputation) ネガティブな結果の場合は反論をする。

5)ゾロ・サークル(コントロール感)
自分をコントロール出来ているという感覚は大事である。
脳の感情システムと認知システムの働きを説明する。危機感を感じたり、
ストレスを感じると、アドレナリンとストレスホルモンにより、脳が感情系で
ハイジャックされる。これでは、創造的な仕事ができない。まずは、自身が
コントロールできるレベルまで戻り、そこから理性的な行動に戻る。
自分の行動が物事を変えるという信念、自分の将来は、自分で決められる
と言う信念が必要となる。
このコントロール感を持つには、
・自己認識(一番小さい円を描く)の円をキチンと把握する。
・全体状況の把握とどの部分がコントロール可能か、を見極める。

6)変化への実施は20秒以内
我々の行動は、単なる習慣の固まりである。
悪い習慣をどう良い習慣に変えるか、それは、よい習慣になるため
20秒以内で実施できる様に工夫すること。
悪い習慣はすぐに手のとどかないところへ持っていき、良い習慣を身に
付けるためにはすぐに手が届くようにする。自分が主体的にできる
ところと、出来ないことを明確に分けて、ステップ・バイステップで
実行する。

7)ソーシャルへの投資(仲間の大事さ)
仕事ができるようになるには、自分ひとりで集中ればよいと思いがちだが、
それは間違っている。仲間を持っている人の方が、いい仕事ができる。
ストレスや困難な状況を打破するには仲間が必要だ。
人間関係はレジリエンスの最重要要素のひとつだ。学習の時間、仕事の時間を
ふやせすことだけではよい仕事はできない。仲間が大事。仲間が生き残りと
繁栄を約束する。
組織の活性化している企業では、人間関係への投資をキチンとしている。
例えば、社内寄付制度や社員支援基金など、具体的な施策を実施している。
また、社員同士の絆が自然に生じるような時間と場所の提供をしている。

7つのポイントを具体的に組織の中で、実施していくには、それなりの専門
グループによるガイドが必要である。しかし、自社の独善的な「改善」だけを
繰り返しても企業はやがて疲弊してしまい、これからのビジネス社会では
生き残れない。これからは、「コミュニケーション活性化」「強みの発見」など
ポジティブなアプローチによって、外部の基準に合わせるのではなく、組織
の内側から、個人レベルも含め、改革を進める必要がある。
これは、会社の規模とは、関係ない。中小企業経営者も、十分その
必要性を認識し、実践する必要がある。

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