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2014年12月12日

2014.12.12

曼荼羅から見る日本人の意識

曼荼羅は、仏の存在を論理的にまとめた図であり、これを
その性格上から見れば、ビジネスとしての全体把握にも、応用
出来る筈である。そのためにも、曼荼羅図の理解をまずは、してもらいたい。
ここでは、その概要を「仏像」「続 仏像」の本をベースに
書いている。

仏像の形は多種多様である。
一つ1つの仏の背後には、生々しい人間の心が隠されている。

曼荼羅は、仏のまとめ方としては、最も、有効である。
仏の最上位にいるのが、4つの如来である。
まず、一番上は、仏教の創始者である「釈迦如来」。
次には、その対極に、「大日如来」となる。
「釈迦如来」は、人間的な立場としての仏であるが、
「大日如来」は、形而上学的(理論的な)な立場としての仏である。

この縦の軸に対して、現世利益を与える「薬師如来」が彼岸救済を
基本とする「阿弥陀如来」と対極的な立場にある。

しかし、日本では、大乗仏教の発展、空海の密教の拡大により、「釈迦如来」
よりも、「大日如来」を中心とする仏教思想が本流のようになる。

あらゆる宗教は、現世利益を追求したものであるが、地獄、極楽図が
衆生の中で、その存在を高めているのは、彼岸救済、すなわち、死んだ後の
自身の安寧が強いからでもある。
このため、法然や源信により、「阿弥陀如来」が仏教の原点と説かれる。
しかし、特に、最近は、日蓮が説いた現世利益追求の「薬師如来」が
仏教の原点としてみなされている。

曼荼羅は、このように、最上位の仏の位置付けをその根本思想により、
明確にすることが可能となる。
更に、この曼荼羅に、菩薩を加えることで、夫々の役割と思想が明確になる。
例えば、
・大日如来には、「観音菩薩」「不動菩薩」が密教が作り出した菩薩として
配置される。
・釈迦如来には、「文殊菩薩、弥勒菩薩、普賢菩薩」がある。
・薬師如来には、「毘沙門天、大黒天、弁天」が配置される。
・阿弥陀如来には、「地獄、極楽、地蔵」が配置される。

日本文化を理解するための曼荼羅での展開
曼荼羅の基本軸を色々と想定することで、日本文化の仏教からの視点
出の対比検討が可能である。
例えば、大日如来の「観音菩薩と不動」を軸とした場合は、「男性的なもの」
「女性的なもの」と言う視点で、新たなる考え方が可能かもしれない。
また、これに、時間軸として「現在、未来、実際的、観念的」の4軸を
考えると、現状の仏教の姿も見えてくる。

・仏教の世界観としての「十界」
①迷界(6道という)
地獄界、餓鬼界、畜生界、修羅界、人間界、天上界
②悟界
声聞界、緑覚界、菩薩界、仏界

最も、熾烈な表現の地獄絵巻
京都北野天満宮の「北野天神絵巻」がある。

「マンダラ」という語は、英語ではヒンドゥー教やその他の宗教の
コスモロジー(宇宙観)も含め、かなり広義に解釈されているが、
日本語では通常、仏教の世界観を表現した絵画等のことを指す。
「曼荼羅」はもっとも狭義には密教曼荼羅を指すが、日本においては、
阿弥陀如来のいる西方極楽浄土の様子を表した「浄土曼荼羅」、
神道系の「垂迹(すいじゃく)曼荼羅」など、密教以外にも「曼荼羅」
と称される作品がきわめて多く、内容や表現形式も多岐にわたり、
何をもって「曼荼羅」と見なすか、一言で定義することは困難である。
密教の曼荼羅は幾何学的な構成をもち、すべての像は正面向きに
表され、三次元的な風景や遠近感を表したものではない。しかし、
全ての曼荼羅がそのような抽象的な空間を表しているのではなく、
浄土曼荼羅には三次元的な空間が表現されているし、神道系の
曼荼羅には、現実の神社境内の風景を表現したものも多い。
また、日蓮宗系の各宗派でも、「南無妙法蓮華経」の題目を主題として
中央部に書き、その周辺全体に諸仏・諸菩薩などの名前を書いた曼荼羅
を本尊として用いることが多い。
(日蓮正宗では、主題に「南無妙法蓮華経 日蓮」と書かれた十界
互具の曼荼羅本尊のみを曼荼羅として用いる)。

全ての曼荼羅に共通する点としては、(1)複数の要素(尊像など)から
成り立っていること、(2)複数の要素が単に並列されているのではなく、
ある法則や意味にしたがって配置されている、ということがあげられる。
密教系の絵画でも、仏像1体だけを表したものは「曼荼羅」とは呼ばない。
「曼荼羅」とは、複数の要素がある秩序のもとに組み合わされ、全体として
何らかの宗教的世界観を表したものと要約できるであろう。

その形態
曼荼羅はその形態、用途などによってさまざまな分類がある。
密教では曼荼羅をその形態(外観)から次の4種に分けている。
大曼荼羅 - 大日如来をはじめとする諸仏の像を絵画として
表現したもの。一般的に「曼荼羅」と言ったときにイメージ
するものである。

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