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2015年3月13日

2015.03.13

中国の最近の事情から考える

中国人と日本人、メディアではその反感の様々な事例が紹介される。
ある調査では、中国人、日本人ともにお互いを悪く思っている。
特に中国の国策的な日本人排除は多くの中国人の意識にも強く反映されるだろう。
しかし、国の施策や重いとは別に反日感情は1つの転機を迎えつつあるのでは
ないだろうか。
ある人が、中国では日本の事を見直そうと言う流れがあるが、日本では以前
昔のままであり、それを変えようとする動きも少ないと言っている。
しかし、このような時代の流れ、時間の流れに合わせ相手の事を見直すと言う
ことはこの変化の激しい時代では必須の対応なのではないか。

最近の国別好感度調査(BBC)による日中韓お互いのネガティブ感情は、
【日本人】日→韓 良19% 悪28% 日→中 良5% 悪64%
【中国人】中→日 良17% 悪74% 中→韓 良44% 悪28%
【韓国人】韓→中 良23% 悪61% 韓→日 良21% 悪67%
出典)アジアクリック - 国別好感度調査(BBC)2013年、日中韓お互いの
ネガティブ感情が明確になった。
中国人はそこまで韓国人のことを嫌ってはないようだが、反対に韓国人は反日並みに
中国人を嫌っている。日本の中韓からの嫌われ具合は言わずもがなである。
しかし、以下の2つの事例から我々も変化すべき時期なのかもしれない。

1.「知日」と言う雑誌の話
中国には、日本のことを紹介する日本専門誌がある。雑誌の名前は「知日」。
内容はもちろん雑誌名のとおり、日本の文化やライフスタイルなどについて
書いている。キャッチコピーは「It is Japan.」、つまり「これこそ日本」とい
う意味とのこと。想定してたのは18歳から35歳のいわば『80后、90后
(ぱーりんほう、じゅーりんほう)』といって80年代、それから90年代に
生まれた世代である。いわゆるその、消費をおうせいに楽しむ、この世代。
日本を知って、楽しんで、それから自分のためになる、日本を知るっていう
ことは、われわれの知恵になる、と言う意識の高い世代。
発行のペースはそんなに早くはないが、もはや多くの日本ファンの注目を集め、
「日本のことを知る窓口」として評価されている。

1)今の中国にとって「知日」の存在する意義とは、
中国は何故、日本を知ることが必要なのか。人それぞれが自分なりの考え
があると思う。
「日本のことをもっと知るようになれば、将来の中日関係もよくなれるのだろう」、
と考えている人もいるはずであり、知るようになって逆に日本のことを嫌いになる
ケースもあるが、インターネットの力のおかげで、日本のアニメや漫画、日本の音
楽もしくはファッションなどの文化コンテンツが好きになった若者はどんどん増えてい
る。ネット環境のせいで日本のことを詳しくなる人も増えている。

2)日本から見える中国
中国とは一体どんな国なのか、中国人である人手もよく分からない。中国国民の
中国に対する見方も、実に千差万別であり、国民の安心感や幸福感がないとか、交通
や食品の安全さえ保証できないとか、物価が高いとか、まるで世界じゅうで一番
悪い国だという声があれば、どの国よりも素晴らしい国だという声もきっとある。
一方、日本のことを見れば、ちょっとだけ、現在の中国のことをわかるのでは、の
想いがある。今の中国はまさに高度成長期の真っ最中で、社会問題が爆発する時期
であり、戦後の日本もそういう時期があった。これを意識した中国のネット
ユーザーたちは、中国で社会問題を起こす度に、様々のソーシャルメディアで
日本のことを例えにして、「日本を学ぶべき」と主張している。

即ち、日本のことを知る目的は、中国の国情の上で日本の経験を活用し、より幸福感
のある国へ進むことではないかと思っているようだ。
中国にとって、日本は鏡のような存在である。
今日本語で使っている漢字は、中国から日本が学んだこと、中国の旧暦、飲食などの
民俗は日本で伝承しており、今の日本に、過去の中国を存在している。
しかし、今の中国の文化の中で、伝統文化は、だんだん消えてしまっている。
だから、より多くの人にぜひ日本のことを見てもらいたいし、先進国である日本は、
どのような形で伝統文化を守りながら、モダンでハイテクな生活を送るのか、
ぜひ知ってもらいたい。

2.「日本に行って温水便座を買う」と題するコラム
1月下旬、ある著名な中国の経済ジャーナリストが発表した文章が、あっと言う間に
全国に拡散、国営テレビや中国共産党機関紙までがその現象を取り上げるという一種の
社会現象にまでなった。「日本に行って温水便座を買う」と題するその文章は、中国で
は最も著名な経済ジャーナリストの一人、呉暁波氏が書いたものだ。

「洗浄便座作れる日本を見習え」 中国の共産党機関紙、日本ほめる異例のコラム(
産経ニュース2015年2月9日)
仕事上の会議のために沖縄を訪れた筆者(呉氏)は、そこで大量の電気炊飯器を購入
する中国人旅行客の一群に遭遇する。1人で6個も買っている人がいる。話には聞いてい
たが、日本の炊飯器はそこまで魅力的なのか。筆者は帰国後、広東省に講演に出かけた
際、中国最大の電気炊飯器メーカーの技術者にわざわざ会い、聞いてみた。
「日本の電気釜は本当にそんなにすごいのか」
「材料に大きな技術革新がある。米粒が輝いていて、ベタつかず、本当に素晴らしい。
 サンプルを買ってきて研究している」
「それでもできないのか」
「いまのところ方法がない」
その他、作者が例として挙げたのは、髪がサラサラになるナノケアドライヤー、力を
入れなくても切れるセラミック製の包丁、朝入れたお湯が昼になっても熱くて飲めない
保温ボトル、ドイツ製より軽くて汚れが良く落ちる電動歯ブラシ……。
そして極めつけが文章のタイトルにもなっている温水便座である。中国国内の便器を
研究し、ほぼすべての便器に取り付けられるようになっているという。
「中国の団体客が来ると、あっと言う間に売り切れます」という日本の店員の
話を伝えている。

これは、筆者の呉氏も指摘しているように、中国の経済成長に合わして、成熟し
冷静な人々が増えてきた。自分自身の判断力を持ち、自分自身の基準で
「いいものはいい。ダメなものはダメ」という見極めができる。そして「良い」
と思ったものは、実際に買う。それだけの経済力を持っている。そういう人が、
少なくとも都市部には大きな層となって現れてきたのだ。
今言われている中国人による日本旅行にあわした様々な商品の爆買等現状の日本商品
に対する高い評価は、ブームに踊らされたものでもなく、ブランドに依存した憧れ
によるものでもない。新しいホワイトカラー層のライフスタイルが大きく変化し、
その生活実感に基づいた、最も地に足がついた商品が日本の商品だったという
ことである。長いこと「値段が高い」「使い方がわからない」などと酷評されながらも
地道に品質向上の努力を続けてきた日本企業の取り組みが、ようやくこうした層の志向
の変化に受け入れられたのである。
こうした層は今後、ボリューム的にも増え続け、経済的な豊かさを増し続けるのは
間違いない。日本企業はこの層を念頭に、この人たちの生活をより便利に、快適に
する道具――という点にこだわった商品開発を続けるべきなのだ。
こうした中国の人々の「日本を見る眼」に共通するのは、日本を自分自身の生活との
関わりで見るという視点である。政府は政治の都合でものを言う。自分たちに都合のい
い話、都合の悪い話、いずれにしても何らかの理由を探し出してきては「日本はこうだ
」と決めつけようとする。もちろん中国の人々もそれに大きく影響されるが、その一方
で、多くの人々が日本製品を使った経験や日本への旅行体験、さらには信頼できる友人
や知人の経験談などを通じて「自分自身の日本観」を持ち始めている。
こういう流れがさらに長く続けば、中国社会の日本観は劇的に変わる可能性がある。
それは日中の政府間関係にも決定的な影響を与えるだろう。その数は、全体からすれば
まだ多いとはいえないかもしれないが、これは中国人と日本人にとって重要な絆
となろう。

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