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2015年5月22日

2015.05.22

ポジティビティを考える

ポジティブ心理学での、そもそも、ポジティビティとは何?
ポジティビティは、「笑顔で耐えよう」とか、「心配するのはやめよう。
いつも機嫌よくしていよう」などというモットーのようなものでは
ない。そんなものは単なる表面的な捉え方なのでしょう。ポジティビティ
は人間心理のもっとずっと深いところを流れているもので、感謝、
愛情、楽しみ、喜び、希望、感謝など、幅広い肯定的な感情を含んでいる。

そして、幸せになるための大切なポイントの1つは、日常生活において、
ネガティビティを減らしてポジティビティを増やすこと。
ネガティビティとは、自己否定的な心の状態のことであり、
ポジティビティとは、自己肯定的な心の状態のこと。

ポジティブ感情の代表的な10の感情は、以下のものと言われている。
喜び(Joy)、感謝(Gratitude)、安らぎ(Serenity)、興味(Interest)、
希望(Hope)、誇り(Pride)、愉快(Amusement)、鼓舞(Inspire)、
畏敬(Awe)、愛情(love)
ただし、この中でも、「愛情」は他のポジティブの感情を全て含んでその上に
ある上位の感情と言われている。
例えば、前向きな人の話や様々な活動を見たり、聞いたりすると、
「しっかりやらなきゃ!」と強く思うのですが、それがポジティブ感情であり、
多分、多くの人は、
・ポジティビティは気分がいい
・ポジティビティは精神の働きを広げる
・ポジティビティはリソースを形成する
・ポジティビティはレジリエンス(立ち直る力)を強化する
・ポジティビティがネガティビティよりも3:1で超えると自身の繁栄になる。
しかし、心理学者は
・ポジティブ感情の特徴として、
しっかりつかもうとすると壊れてしまう。本当に移ろいやすい、微妙
なもの。ただし、それが積み重なると人生の進路を変えるほどの力を持つ。
・ネガティブ感情の特徴として、
その大きな1つが、ネガティブ感情と特定の行動との結びつきとなる。
例えば、怖れ → 逃走本能、怒り → 攻撃本能、 憎悪 → 忌避行動 
というように、特定の感情が特定の行動の誘因となることが生存に結び付き、
感情が人間にとって重要なものとなったとの事。

最近、元気な企業の経営者と話していると、「最後は人であり、如何に人
を企業の中で、活性化し、有用な人に育てられるか?を考えている」
と言う話が多い。継続的な、そして、極めて重要な課題である。
最近、個人的にも、社会的レベルでも有効と言われ、その活用と効果に
期待をもたれているのが、ポジティブ心理学である。
ポジティブ心理学は、人間の健康面・人間の強みなど側面に焦点をあわせて、
科学的検証も行い、豊かな潜在能力、人間の美徳、楽観的な感情、幸福感、
未来志向などを探求するなど、心理学者セリグマン氏が提唱した新たな心理学。

セリグマンが「同じ劣悪な環境の中でも、その環境に負けずに、成功していく人
とダメな人が居ること」への疑問から、ポジティブ心理学が考えられたとの事。
多くの実証結果がある様だが、例えば、「尼さん研究」として有名なもので、
修道院という閉鎖的な場所に暮らし、生活環境が同じであることから研究対象
として好都合な尼僧たちを調査した結果、最もポジティブ度の高かった尼僧たち
と最も低かった尼僧たちとでは生存率に大きな開きが見られることがわかった、など。
そのため、ポジティブ心理学は現状の改善を目指すが、社会自体の改革を
目論むものではなく、その実践は現行の制度と共存する形で導入される。
職場レベルで言えば、従業員個人および組織の生産性を上げると同時に、
仕事への満足度を高めることが主点となるが、生産的であることと満足感を味わう
ことが両立する関係となるような価値志向の創出が主題となる。
様々な実験、検証から、組織の活性化、個人の意識改革には、有効との実績もあり、
その活用熱は高まりつつある。
個人的にも、一日を日記を書くように再現し、その時のポジティビティから自身の
行動を改善していく「一日再現法」や意識的に判断を加えることなく今この瞬間に
注意を払い認識する事で不要なネガティビティを抑える「マインドフルネス」などは、
自分の生活改善への有益な実践手法にもなっている。

多くの人が各自感じる「幸せ」とはどのようなものでしょう。セリグマン
は、以下の3つの基本要素を考えて、定量的な把握をしようとした。
・喜び⇒楽しい人生
・夢中になること⇒良い人生
・意味を見出すこと⇒意味ある人生
例えば、
意味ある人生とは、自分が考える大切なものに、どれだけ自分が貢献できているか
を指す。自分が大切だと考えるものに、どれだけ自分が役立てていると感じて
いるかが、幸せ度合いを左右する。
幸福感を高めることには、
先ずは、従来の大きな誤解を改めることが肝要である。
「頑張って成功したものにのみ幸せが訪れる」のではない。
「幸せな感情を持ち続けるものに成功が訪れる」のだ。
如何に日常の中で、ポジティブな感情(幸せな感情)を保ち、高めることが
重要であることを再認識する必要がある。
「幸せ」は、以下の3つの要素を満足するもの(セリグマン)
・喜び
・夢中になる
・意味を見出す
即ち自分にとっての幸せとは、
「自分の可能性を追求して努力する時に感じる喜び」となる。
ポジティブ感情が多く幸せである人の人生は充実している。
ポジティブ感情がその認識や行動の幅を広げると、人はより創造的に
なるだけで無く、将来も含め、有効な知的資源や社会的な資源、
身体的な資源を生み出して行ける。
自身の「幸せ」を客観的にみるのに、「日常の幸福度テスト」なるものを
セリグマンが提示している。これなどを使って自分なりに確認するのも
面白いのでは。

更に、幸福感を持続して行くには、日々の自分が、どの様な感情を持つのかを
理解しておく必要がある。
それには、7つの方法がある。
①何かを楽しみにする。
1週間先のデートでも、休暇でも、楽しみな予定を考えてみる。
②意識して人に親切にする。
ある研究者によると、1週間の中で、1日だけ、5つの親切な行為を行うと
その人の幸福度は、非常に高まるとの研究もある。
③ポジティブな感情が生じやすい環境をつくる。
先程のgoogleなどの職場環境の有効性と共に、ネガティブな感情を
起こさせない環境作りも考えるべきである。
④運動する
⑤お金を使う
モノを買う行為では無く、経験を買うという意識に変える。自身の知識や
スキルアップへの投資である。
⑥固有の強みを発揮する
24の性格的な強みからその人が持つ固有の強み上位5つを見つける
総合的な調査方法がある。これにより、自身の強みをキチンと
認識し、行動する。
⑦瞑想する
5分間の瞑想により、人はより安らかで満ち足りた気分となり、
知覚と共感が高まる。先ほどのマインドフルネスのエクササイズに使われる
やり方が参考となる。

いずれにしろ、各自が出来る範囲でやってみる事が肝要であろう。

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