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2017.07.21

わたし的安保その2

1974年8月30日 「狼」班による三菱重工ビル爆破(三菱重工爆破事件)。
八名が死亡、三百八十五人が重軽傷。
同年十月十四日  「大地の牙」班による物産館(三井物産本社屋)爆破(三井物産爆破事件)。
十七人が重軽傷。
同年十一月二十五日 「狼」班による帝人中央研究所爆発(帝人中央研究所爆破事件)。
同年十二月十日 「大地の牙」班による大成建設本社爆破(大成建設爆破事件)。九人が重軽傷。
同年十二月二十三日  「さそり」班による鹿島建設資材置場爆破(鹿島建設爆破事件)。
1975年二月二十八日  三班合同による間組本社ビルと同社大宮工場爆破(間組爆破事件)。
五人が負傷。
同年四月十九日 「大地の牙」班によるオリエンタルメタル社・韓国産業経済研究所爆破
(オリエンタルメタル社・韓産研爆破事件)。
同年四月二十八日  「さそり」班による間組京成江戸川作業所爆破(間組爆破事件)。一人が重傷。
同年五月四日  「さそり」班による間組京成江戸川橋鉄橋工事現場爆破
(間組爆破事件)。

吉田松陰は常に「狂」ということを言ってきた。その「狂」はわが思想を現実化するするときには、
「狂」にならざるを得ないという意味であり、精神病理的な言葉ではない。そのような
「狂」は、歴史や社会が古びてどうしようもないときに発すべき言葉であり、日本では
明治維新しかなかった。さらに、そのような革命が行われるにしても、三つの人物がきちんと
対応しないと上手くはいかない。最初は思想家であり、次はその思想に殉じて行く人、
最後は革命を実際の社会的な基盤とするための現実的な処理能力を持った人が必要となる。
さらには、この「狂」を活かしていく社会的な行動がある。集団狂気の場の形成をしていく。
これがあって、社会的な大きな動きとなる。これは蓮如の北陸での活動にも言えるのであり、
一向一揆は社会的な底辺の人々のエネルギーを吸収したからあれほどの力を持った。
集団的な場の形成が「浄土来迎」という形で、皆に「狂」の行動をとらしたのかもしれない。
人間の本質的な部分をとらえると素晴らしい力となる。しかし、それが現状とは大きく
ずれても集団の場では、より過激な意見を主張するのが、勝つという架空の状況が出てくる。
陸軍が中心に、世界大戦に突入していったことはこれなのであろう。
また、戦後左翼の運動の中でも単なる「狂」の動きがあったが、それだけでは何もできない。
現状の把握が必要なのである。しかし、思想的な発狂や集団発狂の横行があるのはこの百年の
日本歴史である。企業爆破事件はわずかな人間の行動であり、真の「狂」ではない。
このことは二十年ほど前の地下鉄サリン事件も同じなのであろう。思想とその後の現実社会
への処理が伴わない以上単なる殺人事件のたぐいである。
だが、そいう自分も何様でもない。「狂」とは無関係な単なるサラリーマンであり、
家庭の平和だけが願いの人間であった。そして多くの日本人も、革命とは関係なく,
しいて言えば、「なんとなく生きていくこと」に少し不満の気持ちを抱えているだけで
日々を生きていた。それは、今の時代でも変わっていない。

さらに、阿久悠が書いた本の一文では、沢田研二が歌った「時の過ぎ行くままに」
にチョット耳の痛い話の一節がある。
「ベビーブームで生まれた団塊の世代の人口が一番多い。学生時代に、世界
同時革命、などのスローガンを掲げて社会の矛盾を突いていた人が、社会に出たとたん、
直行でマイホーム型人間になってしまったように見える。結局、「革命だ、革命だ」
と大騒ぎした人たちが、会社のため、家族のためにと人一倍身を削って働くことになった。
世界革命と叫んで闘争したあの騒ぎは何処へ行ってしまったのか」
あの男たちの気概は何処へ行ってしまったのか。
あの静まり方は大騒ぎした後にむなしさが残るようなそんな感じに似ていた。
私を含め、多くの若者がこのような社会の波の中で、自分を見つけるのに精一杯だった時代でもある。
、、、、、、、、、
あなたはすっかり 疲れてしまい
生きていることさえ いやだと泣いた
壊れたピアノで 思い出の歌
片手で弾いては ためいきついた

時の過ぎ行くままに この身をまかせ
男と女が ただよいながら、、、、、」

「時の過ぎ行くままに」にこのような想いがあることは知らなかったが、
あらためてこの歌詞を見ると納得感がある。
しかし、平成も三十年ほどになり、昭和は消えつつある。個人の脳裏から
さらには社会の記憶から、私の記憶からもわずかな断片としてしか残っていない。
時代は変わりつつある。何かいびつな成熟社会、60年・70年安保の闘争の
エネルギーはともかく、社会を変えるというエネルギーは期待し得ないのだろうか。

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