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2018.11.20

寒さはやはり冬、立冬の季節

立冬(11月7日から21日ごろ)

時雨と底の見えない透き通った青空が交互に立ち現われる。
比良の山並み、緑と薄い赤や赤茶の深みが増し緞通の趣を一層
味わい深く見せている。ブナやクヌギの木々が錆色の金色と
淡い茶色に色づいた葉を残しているのだろう。樹々の下には
どんぐりが球体や楕円形を成してその実を明日にかけて枯葉の
下に落としこんでいる。里は一挙に秋の装いを剥ぎ取り、
冬にその姿を変えようとしていた。
だが、淡い寂しさにも明るさが混じり込んでいる。楓の紅葉は
やはり赤く美しく、葉を落とし始めた公孫樹の黄色と光にさらなる
華やかさ与えている。比叡ではすでに紅葉は過ぎたという。
このあたりは今が旬だ。近くの里山でまだ頑張っている山菜を採った。
春に盛りの山菜が意外に多く葉を沈めていることに少し驚いた。
せり、ギシギシ、ヨメナ、西洋タンポポ、ヨモギ、何でもあり、
そんな感じだった。勿論、ヤマノイモや赤やルビー色の小さな実を
つけた野イチゴの仲間も多くいる。ヘビイチゴ、ナワシロイチゴ、
フユイチゴなどなど、葉の後ろに隠れたり、大きな葉の下で静かに
しているものもある。ヤマノイモや蔓たちはムカゴを実らし、
地中のイモもまたその美味しさを地に潜ませている。

11月17日天皇神社、普段通りに参拝に行くと、新嘗祭をしていた。
拝殿で宮司が祝詞をあげ、それが周囲の杉の木々に埋もれ沈んでいく。
少人数の、世話人だけの行事なのだろう。ひっそりと、だが、
厳かに始まり静かに終わった。多分、木戸や小松など他の地区でも
同様な形で行われているのであろう。地域おこしと称して春や秋の
祭事が観光化する中、このような形が本来の姿なのだ、そう思った。

もっとも、毎年恒例の秋祭りはイベントとして木戸や和邇でも
開催されている。木戸センターでも多くの人が湧き上がっていた。
郷土料理会の弁当もまた20分ほどで完売であった。いつもながらの
人気である。ビワマスの揚げ物、ズイキのしのだ巻き、きんぴら等々
色とりどりで美味しそうだ。ちょっと紹介の記事から
「11月11日比良も微笑を見せる日、多くの人に食べつなぐ幸せ
を感じてもらった。さざめく人の波、音楽や華やかな踊り、
人の心根に少しでも触れたい、その想いを妹っ子弁当、ちらし寿司、
わらび弁当、手焼きおかき、比良の赤、浅黄、薄茶、緑の織りなす
彩色を封じ込めて。わずか20分ほどで完売、今年もまた人の笑顔
にささやかな貢献?里の恵みに感謝、これを作った人にも感謝!」

山茶花の柔らかな花に心を優しく撫ぜられ、スイセンの凛々しい
白に元気をもらう。鍋物が本格的に美味しく、ほうれん草と豆腐だけ
のシンプルな鍋に舌鼓をうつ。
寒さもまた本格化、冬用の羽布団の登場かも。

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